映画『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015年)より
原題『Avengers: Age of Ultron』
はじめに
マーベル・アメコミ映画の名言を使って、英語の基礎から解説をします。
映画の英語をちょっとでも英語で分かってみたい!アメコミを英語で読んでみたい!って方向けの記事です。
一緒に映画で英語を勉強してみましょう!
今回のテーマは、「will」と「be going to」のニュアンスの違いです!
今回の記事の内容は、YouTubeの動画でも解説しています。動画は下にリンクを貼りました。
名言・セリフ
ストラッカーのセリフ
『I am going to surrender.』
『私は降伏するつもりだ。』
このセリフは、映画『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』の冒頭、アベンジャーズがヒドラの基地を襲撃しているときのものです。
ヒドラの幹部のストラッカーが、部下たちに「降伏はしない!」と言っておきながら、こそっと言ったセリフです。
部下たちの前では、偉そうなことを言っておきながら、本当は結局部下をおとりにして、逃げちゃおうとしてる…絶対に上司にしたくないキャラクターですね。
実は、このセリフ「will」と「be going to」のニュアンスの違いがわかると、彼の腹黒さがさらにわかるんです!
「will」と「be going to」の意味
・will
品詞:助動詞
意味:~するつもり・~するだろう
・be going to
熟語
意味:~するつもり・~するだろう
基本的に、同じ意味だと考えてしまっても大丈夫です。細かいところで違うので、まずは同じ意味だ!って考えてしまって大丈夫です。
例)
Tony will invent Ultron to save the world.
「トニーは世界を救うために、ウルトロンを発明するだろう。」
Tony is going to invent Ultron to save the world.
「トニーは世界を救うために、ウルトロンを発明するだろう。」
学校などの問題では、上の2文は同じで、書き換えできるよ。と教わると思います。
「will」と「be going to」のニュアンスの違い
“will”と”be going to”はともに、「~するつもり」と、予定・これからのことを話すときに使います。しかし、完全に同じと、言うわけではありません。細かいところで違いがあります。
違う点は、いつ決めた予定か、が違います。
・willの決めたタイミング
会話をしている、「いま」決めた予定
・be going toの決めたタイミング
会話をしている、「まえ」に決めた予定
そこで、ストラッカーのセリフを振り返ってみると
ストラッカーのセリフ
部下に対して
『No surrender!』
『降伏はしない!』
幹部同士で
『I am going to surrender.』
『私は降伏するつもりだ。』
“be going to”を使っていますね、なので、ストラッカーは前々から、降伏することを決めていたんですね!なので、逃げる気満々だったのがわかります。ずるい感じが一層感じられます。大局を見ている上司としては正しいのかもしれませんが…
問題
( )には、どちらの表現が入るでしょう?
①”will”のいま決めた『~するつもり』
②”be going to”のまえに決めた『~するつもり』
1.デートのお誘い
ペギー
『How about dancing next Saturday?』
『今度の土曜日にダンスをしない?』
スティーブ
『Yes. I ( ) do it!』
『もちろん。ダンスをしよう!』
2.昨日決めた計画の話について
ロケット
『Tell me your plan which you made yesterday, again?』
『もう一度、昨日作った計画を教えてくれないか?』
スターロード
『I ( ) steel the Orb from Ronan!』
『ロナンからオーブを盗むつもりさ!』
3.喧嘩中
ゴロツキ
『You should give up!』
『諦めるべきだぜ!』
スティーブ
『I ( ) do this all day!』
『1日中だってやれるぞ!』
答え
( )には、どちらの表現が入るでしょう?
①”will”のいま決めた『~するつもり』
②”be going to”のまえに決めた『~するつもり』
1.デートのお誘い
ペギー
『How about dancing next Saturday?』
『今度の土曜日にダンスをしない?』
スティーブ
『Yes. I will do it!』
『もちろん。ダンスをしよう!』
①”will”のいま決めた『~するつもり』が、入ります。ペギーに提案をされて、今決めたからです。
2.昨日決めた計画の話について
ロケット
『Tell me your plan which you made yesterday, again?』
『もう一度、昨日作った計画を教えてくれないか?』
スターロード
『I am going to steel the Orb from Ronan!』
『ロナンからオーブを盗むつもりさ!』
②”be going to”のまえに決めた『~するつもり』が、入ります。昨日=前に決めた計画だからです。
3.喧嘩中
ゴロツキ
『You should give up!』
『諦めるべきだぜ!』
スティーブ
『I will do this all day!』
『1日中だってやれるぞ!』
①”will”のいま決めた『~するつもり』が、入ります。喧嘩中に決めたことだからです。おまけですが、”will”には、『意志』という意味があるので、”will”を使うことで強い意志がある!ってニュアンスも含むことができます。
まとめ
今回のポイントは
「will」と「be going to」のニュアンスの違い=予定を決めたタイミングが違う
・willの決めたタイミングは、「いま」
・be going toの決めたタイミングは、「まえ」
このちょっとしたニュアンスの違いがわかると、キャラクターの気持ちがわかって楽しいですね!
今回のセリフの後を紹介します
ストラッカーのセリフ
『I am going to surrender.』 『私は降伏するつもりだ。(まっ、もともと決めてたんだけど!)』
『You will delete everything.』 『お前はすべてのデータを消しておくんだ。』
と、今度は”will”を使ったセリフを言っていました、こちらは、今の状況を考えてのセリフですね。ちゃんと現状を考えてこれからのことを”いま”決めたんですね。こうやってしっかりと使い分けをしているのを見ると、幹部同士だからわざと”be going to”を使ったんだなと感じますね。
今回は「will」と「be going to」のニュアンスの違いを紹介しましたが、こういった場面を頭に入れながらだとより記憶に残ると思います!私は時々このニュアンスの違いを忘れちゃうんですけど、このシーンを思い出してニュアンスの違いを思い出すようにしています!
ぜひ、このシーンとともに、ニュアンスの違いを覚えてください!それではまた!
YouTubeの動画
DVD『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』
https://marvel.disney.co.jp/movie.html
(参照2019/03/25)
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