第401回.キャプテンが自分の人生を歩んだ理由は?トニーの一言が伏線に!?
映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019年)より
原題『Avengers: Endgame』
問題
キャプテン・アメリカ / スティーブ・ロジャース(クリス・エヴァンス)
Well, after I put the stones back, I thought… maybe…
字幕:石を元に戻してふと思ったんだ ひょっとして…
I’ll try some of that life Tony was __ me to get.
字幕:自分の人生を生きてみるのもいいかと
訳 :トニーがやってみろと言っていた人生を送ろうと
__に入るのはどれでしょう?
①tell
②telling
③told
映画のシーン
映画:アベンジャーズ/エンドゲーム
シーン:映画の最後、インフィニティ・ストーンを戻しに行ったスティーブは予定通りに帰ってきませんでした。そして、気が付くと1人の老人がベンチに座っていました。彼は年老いたスティーブであり、石を戻した後に自分の人生を歩もうと思ったと語りました。
日本語字幕では『自分の人生を生きてみるのもいいかと』と言っていますが、実は英語を訳してみると『トニーがやってみろと言っていた人生を送ろうと思った』と言っています。
答え
正解は②tellingです!
キャプテン・アメリカ / スティーブ・ロジャース
I’ll try some of that life Tony was telling me to get.
字幕:自分の人生を生きてみるのもいいかと
訳 :トニーがやってみろと言っていた人生を送ろうと
詳しい英語の解説
・関係代名詞節:Tony was telling me to get
意味:トニーがやってみろと言っていた
関係代名詞の目的格となっており、先行詞のthat lifeを修飾しています。
また、関係代名詞の目的格の場合はthatを省略することができます。セリフでも省略されていますね。
関係代名詞節と先行詞を分かりやすく色分けすると、以下のようになります。
I’ll try some of that life (that) Tony was telling me to get.
トニーがやってみろと言っていた人生を送ろうと
・過去進行形:was telling
意味:~と言っていた
作り方:be動詞の過去形+動詞のing形
関係代名詞節が『~していた』という意味の過去進行形の文になっています。その部分だけ抜き出してみると、以下のような文になります。
Tony was telling me to get.
トニーが私にやってみろと言っていた
・動詞:tell
意味:言う、伝える
ing形にする場合はそのままingを付ければOKですが、過去形や過去分詞形では不規則変化するので注意しましょう。
伏線となっていたシーン
『トニーがやってみろと言っていた』というのは、映画『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』の最後のシーンを指しています。
このときトニーに『(素朴な生活が)いつか君にもできる』と言われたことが、スティーブが自分の人生を歩む道を選んだきっかけの1つになっているのでしょう。
この伏線についてはこちらの記事でも詳しく解説していますので、よろしければそちらもご覧ください。
キャプテン・アメリカ / スティーブ・ロジャース
The simple life.
字幕:素朴な生活
アイアンマン /トニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)
You’ll get there one day.
字幕:君もできる
訳 :いつか君にもできる
最後に
今回はここまでです。今まで自分の人生を歩めなかったスティーブが、最後に自分の人生を歩む道を選択をすることができて、本当によかったですよね。また、この選択のきっかけがトニーの一言であったというのもまた感動的ですよね。
この部分が日本語字幕で訳されていなかったのがちょっと残念です。英語からしか読み取れないので、このセリフに気付いたときは英語を勉強していてよかったなあと思いました。
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【アイアンマン】新年の挨拶は『Happy New Year』と『A Happy New Year』のどっち?【アベンジャーズのセリフで英語の問題】
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(参照2021/12/17)
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