第822回.マーベル映画のセリフで『仮定法過去』を解説
映画『スパイダーマン2』(2004年)より
原題『Spider-Man 2』
問題
ピーター・パーカー / スパイダーマン(トビー・マグワイア)
…if you got hurt, I __ never forgive myself.
字幕:君に何かあったら 耐えられない
訳 :もし君が傷つけられたら 僕は自分を許せない
__に入るのはどちらでしょう?
①can
②could
映画のシーン
映画:スパイダーマン
シーン:ピーターがMJの舞台を見に行けなかったことを謝るために、留守番電話にメッセージを残すシーンです。電話を切った後に『自分がスパイダーマンであるという事実を伝えられたらいいのに』『この気持ちを伝えられたらいいのに』と、伝えられない心の内をつぶやきます。
答え
正解は②couldです!
ピーター・パーカー / スパイダーマン
…if you got hurt, I could never forgive myself.
字幕:君に何かあったら 耐えられない
訳 :もし君が傷つけられたら 僕は自分を許せない
詳しい英語の解説
仮定法過去
If+S+動詞の過去形 , S+助動詞の過去形+動詞の原形
意味:もし~なら、~だろうに
現在の現実と違うと思っている事柄や現実に起こる可能性がないことを表す場合は仮定法過去を用います。
仮定法過去ではif節の動詞を過去形にし、主節には助動詞の過去形(would, could, mightなど)を用います。
セリフではif節に動詞の過去形gotが、主節に助動詞の過去形couldが使われています。
if you got hurt, I could never forgive myself.
訳:もし君が傷つけられたら 僕は自分を許せない
※仮定法はifを目印に考えがちですが、ifが必要というわけではないので、助動詞の過去形を目印にしましょう。
getを使った受動態
get+過去分詞
意味:~された
受動態といえば『be動詞+過去分詞』ですが、be動詞の代わりにgetを使うこともあります。be動詞は『状態・動作(変化)』を表し、getは『動作(変化)』を表します。
またgetを使った受動態には感情が込められたニュアンスがあり、主に口語(カジュアルな場面)で使われます。映画・ドラマなどではよく使われる表現となります。
セリフではget(got)の後に動詞の過去分詞形hurtが置かれています。
if you got hurt, I could never forgive myself.
訳:もし君が傷つけられたら 僕は自分を許せない
単語の解説
動詞:hurt
意味:~を傷つける
原形-過去形-過去分詞形:hurt – hurt – hurt
副詞:never
意味:決して~ない
動詞:forgive
意味:~を許す
代名詞:myself
意味:私自身
最後に
今回はここまでです。自分がスパイダーマンであると伝えたいけど、MJを危険に巻き込みたくないから言えない…こういう葛藤が映画『スパイダーマン2』のいいところですね。
『仮定法』は苦手とする方が多い単元だとは思いますが、映画・ドラマのセリフでもよく使われるため、ぜひ使い方を覚えておきましょう。
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(参照2024/02/23)
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