第865回.マーベル映画のセリフで『分詞の形容詞的用法』を解説
映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018年)より
原題『Avengers: Infinity War』
問題
サノス(ジョシュ・ブローリン)
You’re not the only one __ with knowledge.
字幕:お前も知識に呪われた男
訳 :お前だけが知識に呪われた者ではない
トニー・スターク / アイアンマン(ロバート・ダウニー・Jr)
My only curse is you.
字幕:呪いはお前だ
訳 :私の呪いはお前だ
__に入るのはどれでしょう?
①curse
②cursing
③cursed
映画のシーン
映画:アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー
シーン:惑星タイタンでのトニーVSサノスのシーンです。サノスが『スターク』と呼びかけ、トニーのことを知っているそぶりを見せます。そして『お前も知識に呪われた男』だと言います。『お前も』と言っているのは、おそらくトニーだけではなく自分自身も知識に呪われた者であるということでしょう。
答え
正解は③cursedです!
サノス
You’re not the only one cursed with knowledge.
字幕:お前も知識に呪われた男
訳 :お前だけが知識に呪われた者ではない
詳しい英語の解説
分詞(過去分詞)
セリフ:cursed with knowledge
意味:知識に呪われた
分詞の形容詞的用法(限定用法)になっています。過去分詞は動詞の過去分詞形を用いて『~される』という受動態の意味になります。
セリフでは動詞『curse:~を呪う』が過去分詞形の『cursed』となっています。
また、分詞句が2語以上だと、後ろから前の語を修飾(後置修飾)する形になります。
セリフでは分詞『cursed with knowledge』が名詞『the only one』を修飾しています。
You’re not the only one cursed with knowledge.
訳:お前だけが知識に呪われた者ではない
be cursed with ~
意味:~に呪われる、苦しめられる
セリフでは分詞として使われていますが、be動詞と合わせて『主語が~に呪われる』という形でも使います。
『curse』の品詞
動詞:curse
意味:~を呪う
名詞:curse
意味:呪い
curseは動詞であり、名詞でもあります。さきほど紹介した『be cursed with ~』や、サノスのセリフでは動詞curseの過去分詞形を使っています。
一方、トニーのセリフでは名詞curseが主語として使われています。
My only curse is you.
訳:私の呪いはお前だ
単語の解説
名詞:knowledge
意味:知識、知恵
最後に
今回はここまでです。サノスがトニーのことだけではなく、自分自身も知識に呪われた者だと言っているのがカッコイイですよね。お気に入りのセリフです。このセリフについてはこちらの記事でもまとめているので、よければそちらもご覧ください。
分詞の形容詞的用法は、現在分詞『-ing』と過去分詞『-ed』があります。能動的か受動的かで考える必要があるので気を付けましょう。
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(参照2024/04/24)
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