【エンドゲーム】マーベル映画のセリフで『関係代名詞の目的格』を解説【英語の問題】

【エンドゲーム】マーベル映画のセリフで『関係代名詞の目的格』を解説【英語の問題】

第864回.マーベル映画のセリフで『関係代名詞の目的格』を解説

映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019年)より

原題『Avengers: Endgame』

 

問題

アベンジャーズ エンドゲーム マーベルアベンジャーズ エンドゲーム マーベル

スティーブ・ロジャース / キャプテン・アメリカ(クリス・エヴァンス)

Well, after I put the stones back, I thought… maybe…

字幕:石を元に戻して ふと思ったんだ ひょっとして

訳 :石を戻した後に もしかしたらと思ったんだ

 

I’ll try some of that life __ Tony was telling me to get.

字幕:自分の人生を生きてみるのもいいかと

訳 :トニーがやってみろと言っていた人生を送ってみようかと

 

__に入るのはどれでしょう?

①who

②what

③that

 

映画のシーン

アベンジャーズ エンドゲーム マーベル

映画:アベンジャーズ/エンドゲーム

シーン:映画の最後、インフィニティ・ストーンを戻しに行ったスティーブは予定通りに帰ってきませんでした。そして、気が付くと1人の老人がベンチに座っていました。彼は年老いたスティーブであり、石を戻した後に自分の人生を歩もうと思ったと語りました。

日本語字幕では『自分の人生を生きてみるのもいいかと』と言っていますが、実は英語を訳してみると『トニーがやってみろと言っていた人生を送ってみようと思った』と言っています。

今まで自分の人生を歩めなかったスティーブが、最後に自分の人生を歩む道を選択をすることができて、本当によかったと思います。また、この選択のきっかけがトニーの一言であったというのもまた感動的ですよね。

 

答え

アベンジャーズ エンドゲーム マーベル

正解はthatです!

スティーブ・ロジャース / キャプテン・アメリカ

I’ll try some of that life (that) Tony was telling me to get.

字幕:自分の人生を生きてみるのもいいかと

訳 :トニーがやってみろと言っていた人生を送ってみようかと

※セリフではthatが省略されています。

 

詳しい英語の解説

関係代名詞(目的格)

関係代名詞節:(that) Tony was telling me to get

意味:トニーがやってみろと言っていた

先行詞である『that life』を関係代名詞節『(that) Tony was telling me to get』が修飾しています。

関係代名詞の目的格thatは省略することができ、セリフでも省略されています。

I’ll try some of that life (that) Tony was telling me to get.

訳:トニーがやってみろと言っていた人生を送ってみようかと

 

主節と関係代名詞節の英文を元に戻すと、それぞれ以下のような文になります。

主節:I’ll try some of that life.

訳:私はその人生を送ってみる

関係代名詞節:Tony was telling me to get it.

訳:トニーが私にそれを手に入れろと言っていた

主節の『that life』と関係代名詞節の『it』が共通した語となっています。

過去進行形

作り方:be動詞の過去形+動詞のing形

意味:~していた

関係代名詞節が『~していた』という意味の過去進行形の文になっています。

Tony was telling me to get it.

訳:トニーが私にそれを手に入れろと言っていた

単語の解説

不可算名詞:life

意味:人生、生活

『人生、生活』などを意味するlifeは不可算名詞のため、複数形をとりません。

一方『命、生命』などを意味するlifeは可算名詞なので、複数形livesをとります。どの意味で使うかで可算・不可算が変わるので、注意しましょう。

 

伏線となっていたシーンは?

『トニーがやってみろと言っていた』と言っているのは、映画『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』の最後で言われたことを指しているのでしょう。

別れ際にトニーに『(素朴な生活が)いつか君にもできる』と言われています。この一言が、スティーブが自分の人生を歩む道を選んだきっかけの1つになっているのでしょう。

アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン マーベル アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン マーベル

スティーブ・ロジャース / キャプテン・アメリカ

The simple life.

字幕:素朴な生活

 

トニー・スターク / アイアンマン(ロバート・ダウニー・Jr)

You’ll get there one day.

字幕:君もできる

訳 :いつか君にも必ずできる

 

英語の解説

助動詞:will

意味:必ず~する、きっと~する

助動詞willは『意志』『推量』『未来』などを表しますが、根本には『必ず~する』という強い意志・確信のニュアンスがあります。

トニーは『you’ll=you will』を使っているので、スティーブなら自分の人生を送れると確信を持って言っていたのでしょう。

You’ll get there one day.

訳:いつか君にも必ずできる

『one day』と『someday』の違い

one day

意味:いつか(必ず)

副詞:someday

意味:いつか(漠然とした)

どちらも『いつか』という意味を持ちますが、『one day』の方が『いつか必ずやる』といった強い意志を表します。

ここでもトニーは『スティーブならできる!』と念を押していたわけですね。

 

最後に

映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』 原題『Avengers: Endgame』 アベンジャーズ マーベル

今回はここまでです。この部分が日本語字幕で訳されていなかったのがちょっと残念です。英語からしか読み取れないので、このセリフに気付いたときは英語を勉強していてよかったなあと思いました。

このシーンや伏線となったシーンについては以前こちらの記事でもまとめています。よければそちらもご覧ください。

 

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【エンドゲーム】マーベル映画のセリフで『接続詞ifが導く副詞節』を解説【英語の問題】

 

 

 

参照:アベンジャーズ/エンドゲーム

参照:アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン

https://disneyplus.disney.co.jp/

(参照2024/04/26)

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