第880回.マーベル映画のセリフで『関係代名詞の目的格』を解説
映画『スパイダーマン2』(2004年)より
原題『Spider-Man 2』
問題
ピーター・パーカー / スパイダーマン(トビー・マグワイア)
Sometimes, to do what’s right, we have to be steady and give up the thing __ we want the most.
字幕:ときに正義のためには 毅然として大事な物もあきらめないと
訳 :ときには 正しいことをするためには 揺るぎなく最も欲しいものも諦めなければならない
Even our dreams.
字幕:たとえ夢でさえ
__に入るのはどちらでしょう?
①what
②that
映画のシーン
映画:スパイダーマン2
シーン:スパイダーマンVSドクター・オクトパスのシーンです。ピーターはオットーに最後の説得を試みようと、以前メイおばさんに言われたこの言葉を投げかけます。そして、この言葉を聞いたオットーはアームの支配を振り切り、正気を取り戻します。
答え
正解は②thatです!
ピーター・パーカー / スパイダーマン
Sometimes, to do what’s right, we have to be steady and give up the thing (that) we want the most.
字幕:ときに正義のためには 毅然として大事な物もあきらめないと
訳 :ときには 正しいことをするためには 揺るぎなく最も欲しいものも諦めなければならない
Even our dreams.
字幕:たとえ夢でさえ
※セリフではthatが省略されています。
詳しい英語の解説
関係代名詞(目的格)
関係代名詞節:(that) we want the most
意味:私たちが最も欲しい
先行詞である『the thing』を関係代名詞節『(that) we want the most』が修飾しています。
関係代名詞の目的格thatは省略することができ、セリフでも省略されています。
we have to be steady and give up the thing (that) we want the most.
訳:私たちは揺るぎなく最も欲しいものも諦めなければならない
主節と関係代名詞節の英文を元に戻すと、それぞれ以下のような文になります。
主節:We have to be steady and give up the thing.
訳:私たちは揺るぎなく物事を諦めなければならない
関係代名詞節:we want it the most.
訳:私たちはそれが最も欲しい
主節の『the thing』と関係代名詞節の『it』が共通した語となっています。
関係詞:what S V
意味:~すること、~するもの
関係詞whatは先行詞なしで使うことができます。what自身が『先行詞+関係代名詞:the thing (that)』になっていると考えましょう。
セリフでは『to do what’s right:正義のためには(正しいことをするためには)』の部分に使われており、what自体が関係詞節の主語となっています。
Sometimes, to do what’s right,
訳:ときには 正しいことをするためには
単語の解説
have to
意味:~しなければならない
形容詞:steady
意味:固定した、安定した、揺るぎない
群動詞:give up
意味:~を諦める
最後に
今回はここまでです。ピーターの中でメイおばさんのこの言葉が強く残っており、ヒーローとして生きていくために心に刻んでいるのでしょうね。そして、その言葉でオットーの目を覚まさせるというのもいいですね。
関係代名詞の目的格は、thatが省略されることがあるのが難しいポイントだと思います。特に会話・セリフではほとんど省略されてしまいますね。先行詞と関係代名詞節となっている文がどれなのかをしっかりと把握していきましょう。
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(参照2024/05/11)
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