【区別をしよう】『used to』と『be used to』と『would』の違い【アベンジャーズで英語学習】

アベンジャーズのセリフを使って解説していきます!アベンジャーズ好きならば、セリフと場面が一致して覚えられますよ!

こんな人向けの記事です

・映画を英語で楽しめるようになりたい!

・日本語字幕なしで映画を見たい!

・好きな映画で英語の勉強をしたい!

 

『used to』と『be used to』の違いと使い方

used to:以前はよく~した昔は~だった

使い方:『used to』は助動詞になるので、toの後は動詞は原型になります。

例)Tony used to sell weapons, but now he doesn’t.

トニーは以前、武器を売っていたが、今は売っていない。

 

be used to:~に慣れてる

使い方:『be used to』のtoは前置詞で、toの後は名詞や代名詞が来ます。名詞として扱える以下の例のような動名詞も来れます。

例)Tony is used to making weapons.

トニーは武器を作るのに慣れている

 

2つを比較すると、『以前はよく~した(過去の習慣)』と『~に慣れている』で意味自体は全然違っています。同じ『used to』を使うことから間違えが起きやすい2つです。

 

『used to』と『would』の区別!

『used to』と『be used to』の間違えが起きやすいのは、おそらく、『used to』と『would』の区別がしずらいのが1つの原因だと思います。

『used to』と『be used to』と『would』が頭の中で混ざっているのではないでしょうか。なので、『used to』と『would』を整理しましょう。

 

・used to

意味①:以前はよく~した

意味②:以前はよく~したが、今は違う

過去の習慣を表しています。①で覚えている人はそれを忘れて、②で覚えてみましょう。『used to』の特徴は、『昔は~だったんだけど、今は違うんだ』という意味を表せる点にあります。

意味③:昔は~だったが、今は違う

過去の状況を表しています。②の意味を覚えている人が多いと思いますが、②と③を覚えておきましょう!

例:Ironman and Captain America used to be friends.

アイアンマンとキャプテン・アメリカは友達だった。(今はもう友達ではない)

 

・would

意味:よく~したものだ

『used to』と違い、今のことに着眼点を置いていません。『would often』で使うことが多い。

例)Tony would often build cars when he was young.

トニーは若いころ、よく車を組み立てたものだ。

 

・まとめ

used to:過去と今を比べている

would:過去のことを言及している、懐かしんでる時に使うと良い

 

 

★映画で使われた『used to』の例

実際に映画で使われたシーンを紹介していきます。

 

映画『エンドゲーム』私には何もなかった

映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』より

シーン:映画の序盤、ブラック・ウィドウとキャプテン・アメリカの会話のシーン

ブラック・ウィドウのセリフ

I used to have nothing.

私には何もなかった。(でも今は違う。)

このセリフを見ると、ブラック・ウィドウの心境が変わっていたことを感じます。映画『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』の時のブラック・ウィドウを振り返ると、1人で生きていける人間、一匹狼の様に写っていました。しかし、このシーンを見ると、彼女が変わっていったことを感じられます。人間らしくなっていったのがわかります。映画『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』では、彼女がそういった人間らしい感情をスパイの養育施設であるレッドルームで捨てさせられた過程が描かれていましたね。

 

英語の解説

・I used to have nothing

意味:昔の私は、何も持っていなかった、今は違う。

今までの映画を見ている方は、この『used to』の『過去は~だったが、今は違う』というニュアンスがよくわかるのではないでしょうか。

過去と今で大きな変化があるブラック・ウィドウが『used to』を言ったので、『used to』には『以前はよく~したが、今は違う』という意味だと覚えられると思います。

 

・nothing

意味:何もない

nothingを使うことで、この文を否定文の様に訳すことができます。そして、『used to』の否定文の作り方には少し注意が必要です。詳しくは後述します。

 

・映画『エイジ・オブ・ウルトロン』スタークも同じことを言ってた

映画『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』より

シーン:ウルトロンがユリシーズ・クロウからヴィブラニウムを買い取っている

ユリシーズ・クロウのセリフ

Tony Stark used to say that. To me.

トニー・スタークが、昔それを言ったよ。私にね。

ウルトロンが『金をつかませれば、真の友がわかる』このセリフを言ったウルトロンに対して、ユリーズ・クロウがこのセリフを言ったら、ウルトロンがトニーと比較されたことに怒り、ユリシーズ・クロウの腕を切り落としましたね。ウルトロンの人間らしいところが垣間見えますね。

 

英語の解説

・Tony Stark used to say that.

意味:トニー・スタークが、昔それを言ったよ。

『used to』を使うと、今との比較になるので、この英文の意味は『トニー・スタークが、昔それを言ったよ、今は言ってないだろう。』という意味です。

ユリシーズ・クロウは、アイアンマンになる前のトニー・スタークが言っていたことを伝えたいのだと思います。アイアンマンになる前となった後でトニーは違う人間になっているからでしょう。

 

・一般動詞say

セリフでは『Tony Stark used to say that. To me.』と文が切れていますが、真ん中にあるピリオドは消すことができます。

『Tony Stark used to say that to me.』と書き換えても同じ意味になります。

 

・映画『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』昔は茹でるしかなかった

映画『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』より

シーン:キャプテン・アメリカの人気の名言の1つ、『左から失礼』『On your left』を言ったシーンの後、キャプテン・アメリカとファルコンが会話をするシーン

キャプテン・アメリカのセリフ

Food’s a lot better. We used to boil everything.

食べ物がいい。私たちは以前、すべて茹でていた。(今は違う)

 

映画『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』ではキャプテン・アメリカは第二次世界大戦の時代を生きていましたね。その戦時中の食事を体験していたから、現代の食事が良くなっていることを一層感じたんですね。

 

英語の解説

・We used to boil everything.

意味:私たちは以前、すべて茹でていた。(今は違う)

過去の戦時の食事と、現代の食事を比較しているのがよくわかるセリフです。『used to』は、『以前は~だったが、今は違う』という意味を持っているので。現代の食事が良くなったことがより伝わりますね。

 

・映画『シビル・ウォー』否定文の例

映画『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』より

シーン:ラフト刑務所に収監されたホークアイがアイアンマンを煽るシーン

ホークアイのセリフ

Criminals, Tony. Think that’s the word you’re looking for. Right? That didn’t used to mean me.

犯罪者だ、トニー。お前が探してた言葉はそれだ、そうだろ?犯罪者は、以前なら俺を指す言葉じゃなかった。

 

ソコヴィア協定ができたことにより、以前、アベンジャーズとして活動していた時は犯罪者にはならなかったのに、今では犯罪者扱いをされてしまう憤りが伝わるセリフですね。家族・子供がいるホークアイが収監されているシーンは胸が苦しくなります。

 

英語の解説

・That didn’t used to mean me.

意味:犯罪者は、以前なら俺を指す言葉じゃなかった。

『used to』の否定文になります。

『That didn’t use to mean me.』『That used not to mean me.』でも同じ意味になります。

 

・一般動詞mean

意味:~を意味する

今回は『~を意味する』だと訳しづらいので、『~を指す言葉』という形で意訳しました。

 

・関係代名詞の目的格 that’s the word you’re looking for.

That’s the word. それが言葉だ。

You’re looking for it. あなたはそれを探している。

この2文を関係代名詞の目的格をつかって1文にしています。

→that’s the word which you’re looking for あなたが探している言葉

セリフでは、関係代名詞のwhichは省略されています。

 

最後に

英語の間違えやすい『used to』と『be used to』に加えて『would』の違いと使い方を解説しました。

used to:以前はよく~したが今は違う

be used to:~に慣れてる

would:よく~した

これを覚えておけば大丈夫です。『used to』は『過去と今では違う』ことを意味しているので、アベンジャーズに登場したキャラクターが過去と今で成長して変わっていった様をよく表せていると思います。

 

今回は、『used to』を詳しく解説しました、次回『be used to』を詳しく解説したいと思います。

英語のような語学は、使い方を理解することも大切ですが、先にセリフを覚えてしまってから、使い方を理解するのも良いと思います。私は英語がもともと苦手でしたが、英語が得意になった過程は映画の好きなセリフを覚えることからでした。このサイトではいろんなカッコいいセリフを紹介していくので、映画・マーベル好きの方たちに楽しく覚えていってもらえると嬉しいです。

この記事が、読んでいただく方々の英語への興味や関心に繋がったり、英語が楽しく感じるキッカケになってほしいと思い、記事を書きました。今後もこの気持ちで、英文を読み取ることでわかる心境や、心に響くかっこいい名言を探し紹介し、更に英語の勉強にもなるよう解説していきたいと思います。

 

DVD:アベンジャーズ/エンドゲーム

DVD:アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン

DVD:キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー

DVD:シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ

https://marvel.disney.co.jp/movie.html

(参照2019/11/19)

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