【アナキンVSオビ=ワン】映画『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』で苦手な人が多い使役動詞を楽しく学ぼう!【名シーン・名言紹介・英語解説】

【アナキンVSオビ=ワン】映画『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』で苦手な人が多い使役動詞を楽しく学ぼう!【名シーン・名言紹介・英語解説】

映画『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』(2005年)より

原題『Star Wars: Episode III Revenge of the Sith』

 

映画『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』 使役動詞 違い make

 

映画『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』のラスト、『ムスタファーの対決』とも言われる『アナキンVSオビ=ワン』の師弟対決のシーンのセリフを使って使役動詞の使い方を解説します。

苦手な人が多いとされる使役動詞ですが、スター・ウォーズのセリフでしたら楽しく学んで覚えられると思います。

 

映画『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』

アナキン・スカイウォーカー『あんたを殺したくない』

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アナキン・スカイウォーカー

I have brought peace, freedom, justice, and security to my new Empire.

字幕:僕は平和と自由と正義と安全を 僕の新帝国にもたらした!

 

オビ=ワン・ケノービ

Your new Empire?

字幕:お前の新帝国だと?

 

アナキン・スカイウォーカー

Don’t make me kill you.

字幕:あんたを殺したくない

アナキンとオビ=ワンがこの後、雌雄を決することになるのですが、その前の会話に注目です。

『Don’t make me kill you.』『あんたを殺したくない』とあります。このセリフに使われているmakeは使役動詞のmakeになります。使役動詞のmakeを理解すると、この時のセリフにアナキンが『この出来事の責任はオビ=ワン、お前にあるんだ!お前のせいなんだ!お前が悪いんだ!』という気持ちを込めているのが分かります。何だか面白くなってきますよね。

 

英語の解説

・使役動詞+O+原形不定詞

使役動詞:let, make, have

意味:Oに~させる

Oには主に人が入ります。なので『使役動詞+人+原形不定詞』と紹介されることもあります。

Don’t make me kill you.

字幕:あんたを殺したくない

セリフでは使役動詞makeの後に、目的語(O)のme、原形不定詞のkillが続いてます。

・原形不定詞って?

原形不定詞の説明をします。その前にこのセリフを見てみましょう。

映画『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』 使役動詞 違い make

アナキン・スカイウォーカー

I don’t want to hear any more about Obi-Wan.

字幕:オビ=ワンの話はやめてくれ

訳 :オビ=ワンのことはもう聞きたくない

to hear』が不定詞になっていますね。不定詞は『to+動詞の原形』で作るので、前置詞の『to』を動詞の原形の前につけます。しかし、原形不定詞はこの『to』をつけないものになります。

 

Don’t make me kill you.

字幕:あんたを殺したくない

このように原形不定詞『kill』の前には、前置詞『to』がありません。

・使役動詞の違い

make, let, haveはいずれも『~させる』という意味の使役動詞ですが、少しニュアンスが違います。

make 強制的にさせる
let 許可する、自由にさせる
have 仕事や義務としてさせる

makeには『強制的にさせる』という意味があります。さらに言えば、自分の意志に関係ないといったニュアンスです。

 

アナキン・スカイウォーカー『あんたを殺したくない』

映画『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』 使役動詞 違い make

アナキン・スカイウォーカー

Don’t make me kill you.

字幕:あんたを殺したくない

訳 :強制的に 無理強いに 私にあなたを殺させるな

使役動詞『make』には強制的にさせる』という意味があることを踏まえると、『強制的に 無理強いに 私にあなたを殺させるな』と訳せます。こう訳すと、アナキンの『強制的にやらされていて、僕の意思とは関係ないんだ』といった気持ちが伝わってきますね。責任転嫁をしているようで、全てオビ=ワンがいけないんだといったアナキンの気持ちが感じられます。

父親がいないアナキンが、ある意味父親のような存在であるオビ=ワンに甘えている様にも見えます。少し飛躍しすぎかもしれませんが、そういった気持ちをこの『Don’t make me kill you.』『あんたを殺したくない』から感じられます。

 

最後に

映画『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』 使役動詞 違い make

いかがでしたでしょうか。この『Don’t make me kill you.』に使われている使役動詞『make』の意味が分かると、なんだかグッときませんか?私は英語の勉強をしたことで、このセリフがより好きになりました。

このセリフ『Don’t make me kill you.』は短いですが、これだけのセリフでもアナキンとオビ=ワンの関係性が滲み出ていると思います。アナキンが師匠オビ=ワンを愛し、甘え、それゆえ憎くもなってしまうという…

スター・ウォーズのセリフってどれもカッコよくて、まるまる覚えちゃうんですよね。私はこのアナキンVSオビ=ワンのシーンが好きすぎて、セリフをほぼ丸暗記しちゃっています。そして、文法やらを理解しました。

スター・ウォーズ好きの方がこの記事を読んでいたら、いつの間にか使役動詞のことを理解してしまった!なんてことになったら嬉しいです。

 

それでは、『May the Force be with you.』『フォースと共にあらんことを!』

 

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参照:映画『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』

https://disneyplus.disney.co.jp/

(参照2022/05/04)

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