映画『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』(2005年)より
原題『Star Wars: Episode III Revenge of the Sith』
映画『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』のラスト、『ムスタファーの対決』とも言われる、『アナキンVSオビ=ワン』の師弟対決のシーンのセリフを1つ1つ英語解説をしていきます。英語初心者の方でも楽しめるようにかんたんに解説しているので気軽に読んでみて下さい。
この記事を読んだら、字幕では分からなかった彼らの心情が分かってよりスター・ウォーズを楽しめます。
より『アナキンVSオビ=ワン』のシーンを楽しんでもらうために、その戦いの始まるちょっとまえのパドメとアナキンのやり取りから解説をします。
こちらの記事はPart.4になります。Part.1・2はパドメとアナキンの2人が中心でしたが、Part.3からオビ=ワンが登場して面白くなってきました!
Part.1~3がまだの方はそちらから読んでみてください。
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※解説したいシーン、セリフが長いので記事は分割します。
映画『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』
1.
アナキン・スカイウォーカー(ヘイデン・クリステンセン)
I see through the lies of the Jedi.
字幕:ジェダイのウソは聞き飽きた
訳 :ジェダイのウソはお見通しだ
I do not fear the dark side as you do.
字幕:僕はもう暗黒面を恐れない
訳 :あんたのように暗黒面を恐れたりはしない
I have brought peace, freedom, justice, and security to my new Empire.
字幕:僕は平和と自由と正義と安全を 僕の新帝国にもたらした!
訳 :僕は平和、自由、正義そして安全を僕の新帝国にもたらした
英語の解説
熟語:see through
意味:見通す
熟語ではありますが、『see:見る』『through:通す』でそのまま『見通す』と考えると覚えやすいですね。
熟語:as you do
意味:あなたがするように
I do not fear the dark side as you do.
字幕:僕はもう暗黒面を恐れない
訳 :あんたのように暗黒面を恐れたりはしない
直訳:あなたが恐れるように 僕は暗黒面を恐れない
『as you do』は『as you fear the dark side:あなたが暗黒面を恐れるように』のことです。
第4文型(SVOO)(通称:動詞+人+物)
bring+人+物:人に物をもたらす
書き換え:bring+物+to+人
セリフは書き換た形の『bring+物+to+人』になっていて、文型は第3文型(SVO)に該当します。
第3文型(SVO)
I have brought peace, freedom, justice, and security to my new Empire.
訳:僕は平和、自由、正義そして安全を僕の新帝国にもたらした
セリフのbroughtは過去分詞形です。『原形-過去形-過去分詞形:bring-brought-brought』
2.
オビ=ワン・ケノービ(ユアン・マクレガー)
Your new Empire?
字幕:お前の新帝国だと?
訳 :お前の新帝国だと?
アナキン・スカイウォーカー
Don’t make me kill you.
字幕:あんたを殺したくない
訳 :僕にあんたを殺させないでくれ
英語の解説
使役動詞+O+原形不定詞
使役動詞:let, make, have
意味:Oに~させる
Oには主に人が入ります。なので、『使役動詞+人+原形不定詞』と紹介されることもあります。
Don’t make me kill you.
字幕:あんたを殺したくない
訳 :僕にあんたを殺させないでくれ
使役動詞の違い
make:強制的にさせる
let:許可する、自由にさせる
have:仕事や義務としてさせる
今回のセリフは『Don’t make me kill you.』なので、強制的にさせているわけですね。つまり、アナキンがオビ=ワンに対して『俺に無理やり、あんたを殺させるんじゃない!』と威圧しているのが分かります。
すべてオビ=ワンのせいにしているように聞こえます。それがアナキンのオビ=ワンに対する甘えなのではないかと、私は感じますね。
3.
オビ=ワン・ケノービ
Anakin, my allegiance is to the Republic, to democracy.
字幕:私は共和国に忠誠を誓った そして民主主義に!
訳 :アナキン 私の忠誠は共和国と民主主義にある
アナキン・スカイウォーカー
If you’re not with me, you’re my enemy.
字幕:手を組まないなら 僕の敵だ
訳 :共に来ないのなら あんたは僕の敵だ
英語の解説
名詞の解説
allegiance:忠誠・忠誠心
republic:共和国
democracy:民主主義
大正デモクラシーってありますよね、デモクラシーとはこの『democracy:民主主義』のことです。
大正デモクラシーは、大正時代に盛んになった民主主義運動や民主主義を唱える風潮を指しています。
オビ=ワンの発音する『democracy』は『デ』がほとんど聞こえず『モッコーセイ』に聞こえます。
4.
オビ=ワン・ケノービ
Only a Sith Lord deals in absolutes.
字幕:シスらしい決めつけだ
訳 :まったくもってシスの考え方だ
I will do what I must.
字幕:私は義務を果たす
訳 :私は私のやるべきことを果たすまでだ
アナキン・スカイウォーカー
You will try.
字幕:果せるかな?
訳 :やってみろよ
英語の解説
Only a Sith Lord deals in absolutes.
字幕:シスらしい決めつけだ
訳 :まったくもってシスの考え方だ
こちらの訳は正直悩みました。このセリフは海外でもネットミーム(ネタ)、スター・ウォーズらしいセリフという扱いを受けていました。
動詞『deal:扱う、処理する』は『対処する、考える』と訳すのがいいと思います。『in absolutes』は『全くもって』と訳してみました。
関係詞:what S V
意味:SがVすること
関係詞whatは先行詞なしで使うことができます。
I will do what I must (do).
字幕:私は義務を果たす
訳 :私は私のやるべきことを果たすまでだ
セリフは動詞の『do』が省略されています。この『do』が『what S V』の動詞Vに当たります。
最後に
いかがでしたでしょうか。まだ2人が口論していますが、これから師弟対決、ライトセーバー戦が始まっていきます。セリフも荒々しく、一触即発といった感じですね。
オビ=ワンのこのセリフがまたカッコいい!
I will do what I must.
字幕:私は義務を果たす
訳 :私は私のやるべきことを果たすまでだ
短いセリフってけっこう好きなんですよね。これに似たセリフで、パルパティーンがアナキンに言った『Do what must be done.』『やるべきことをやるのだ』も好きです。
続くPart.5では、英文で読むと、師匠であるオビ=ワンの弟子に対する想いがよく分かるセリフを紹介します。
続きの記事をお楽しみに!
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参照:映画『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』
https://disneyplus.disney.co.jp/
(参照2022/05/26)
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