映画『ライオン・キング』(1994年)より
原題『The Lion King』
映画『ライオン・キング』から、主人公シンバの父ムファサの名言の1つ、『勇敢とは 向こう見ずとは別のものだ』の英語を解説します。
父が子にに向けて言った言葉です。よく『勇気と無謀は違う』という言葉を耳にしますが、このムファサの言い方には優しさを感じます。
また、このセリフは吹替と日本語字幕がちょっと違うものでした。吹替の方が個人的には好きです。
セリフは中学生3年生レベルのものです。ちょっと難しい表現がありますが、分かりやすく解説します。英語を勉強し始めの方にもオススメのセリフです。
映画『ライオン・キング』
『勇敢とは 向こう見ずとは別のものだ』
ムファサ
Simba, being brave doesn’t mean (that) you go looking for trouble.
字幕:自分から危険に身をさらすな
吹替:シンバ 勇敢とは 向こう見ずとは別のものだ
訳 :シンバ 勇敢であるということは 自ら危険に身をさらすということではない
シーン:『危険な場所に行ってはいけない』という約束を破ったシンバに対して、父のムファサが諭すように伝えた言葉がこちらです。
主人公のシンバはまだ子供ですが、子供なりに勇敢な姿を父に見せたいと思うものです。しかし、それが時には自分や周りの人をも危険にさらしてしまいます。そういったことを子供に伝えている父の姿には心を打たれます。
字幕と吹替を見比べてほしいです。吹替には『being brave』の意味である『勇敢とは』という言葉がありますが、字幕では『being brave』に相当する言葉がありません。ただ『自分から危険に身をさらすな』と論しているだけなので、大切な部分が抜けているように感じます。
英語の解説
動名詞
意味:~すること
ムファサ
being brave doesn’t mean (that) you go looking for trouble.
勇敢であるということは 自ら危険に身をさらすということではない
『being brave』が動名詞となっています。動名詞は名詞と同じだと考えましょう。なので、主語や目的語になることができます。セリフでは主語になっています。
動名詞は三人称単数扱いなので、『doesn’t』が使われているのもポイントです。
動詞:mean
意味:意味する
セリフでは『mean that』の接続詞thatが省略されています。この接続詞thatは名詞節を作ります。
セリフの『別のものだ』が『doesn’t mean (that)』に相当します。
熟語:go looking for trouble
意味:トラブルに巻き込まれに行く
この部分が吹替では『向こう見ず』と訳されていますね。
最後に
映画『ライオン・キング』のムファサのセリフ『勇敢とは 向こう見ずとは別のものだ』の英語解説になりました。
吹替と日本語字幕に違いがあって驚きました。今回は吹替の方に軍配が上がると思います。『being brave:勇敢であること』の有無が大きいですね。
子供の頃はこの映画をシンバの視点で見ていたと思うのですが、大人になって見なおすとシンバの父ムファサの気持ちもよく分かるようになり、つくづく『映画は見るときで、見え方が変わるものだ』と感じました。
いつもはマーベルの英語解説をしていますが、ディズニー作品もほとんど見ているので好きなセリフをちょっとずつ解説していきたいと思います。
この記事を読んで、英語って楽しい!英語の勉強をしたくなった!って感じてもらえたら嬉しいです。
では、また英語解説の記事で会いましょう。
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参照:ライオン・キング
https://disneyplus.disney.co.jp/
(参照2022/10/13)
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