第910回.マーベル映画のセリフで『代名詞everybody』と『第5文型』を解説
映画『キャプテン・マーベル』(2019年)より
原題『Captain Marvel』
問題
ニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)
Everybody __ me Fury.
字幕:皆 フューリーと呼ぶ
訳 :皆は俺をフューリーと呼ぶ
__に入るのはどちらでしょう?
①call
②calls
映画のシーン
映画:キャプテン・マーベル
シーン:キャロルとニック・フューリーが合流し、ローソン博士の手がかりを求めてアメリカ空軍基地のプロジェクト・ペガサス施設へ向かうシーンです。入口で名前を名乗るときにニックが『ニコラスでもニックでもない フューリーだ』と言います。
答え
正解は②callsです!
ニック・フューリー
Everybody calls me Fury.
字幕:皆 フューリーと呼ぶ
訳 :皆は俺をフューリーと呼ぶ
詳しい英語の解説
代名詞:everybody
意味:皆、誰も
『皆』という意味から複数だと勘違いしやすいですが、3人称単数扱いとなります。
日本語訳では『皆』という全体を指すような言葉になってしまいますが、実際はその中の1人ひとりの個人を指しています。
セリフでは主語がeverybodyなので、動詞callが3人称単数現在形callsになっています。
Everybody calls me Fury.
訳:皆は俺をフューリーと呼ぶ
『every-』の例
everybody以外でも『every-』が付く語は、同様に3人称単数扱いとなるので注意しましょう。
everyone:皆、誰も(everybadyよりも若干フォーマル)
everything:全てのもの
every ~:全ての~、どの~も
第5文型(SVOC)
call O C
意味:OをCと呼ぶ
セリフもcallを使った第5文型の形になっています。
Everybody calls me Fury.
訳:皆は俺をフューリーと呼ぶ
S(主語):everybody
V(動詞):calls
O(目的語):me
C(補語):Fury
このセリフをオマージュしたシーン
ドラマ『シークレット・インベージョン』で、このセリフをオマージュしたであろうセリフがありました。
ニック・フューリー
Nobody calls me Nick.
字幕:誰も私を“ニック”とは呼ばない
フューリーとタロスが、攻撃中止のコードを知る工作員のボブを問い詰めるシーンです。フューリーは無線でタロスが自分のことをニックと呼んだことから、タロスが捕まったことを察して、ボブの息子を人質に取ります。
詳しい英語の解説
代名詞:nobody
意味:誰も~ない
nobodyも3人称単数扱いとなります。そのため、動詞callが3人称単数形callsとなっています。
Nobody calls me Nick.
字幕:誰も私を“ニック”とは呼ばない
最後に
今回はここまでです。ニック・フューリー本人は、ニックではなくフューリーと呼ばれたいようですね。こうは言っていますが、みんな割とニックと呼んでいる気がします。
everybodyやnobodyなどは日本語訳からは3人称単数だと気付きにくいので、気を付けましょう。
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(参照2024/06/12)
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