第1014回.マーベル映画のセリフで『動名詞』と『意味上の主語』を解説
映画『アイアンマン2』(2010年)より
原題『Iron Man 2』
問題
トニー・スターク / アイアンマン(ロバート・ダウニー・Jr)
I don’t like people __ me things.
字幕:手渡しは嫌いだ
訳 :私は人が私に物を手渡しするのは好きじゃない
__に入るのはどちらでしょう?
①hand
②handing
映画のシーン
映画:アイアンマン2
シーン:トニーが父の残した資料を探すため、ペッパーに任せたスターク・インダストリーズに向かうシーンです。途中でペッパーへのお土産としてイチゴを買いますが、手渡しを嫌がって車の座席に置かせていました。
答え
正解は②handingです!
トニー・スターク / アイアンマン
I don’t like people handing me things.
字幕:手渡しは嫌いだ
訳 :私は人が私に物を手渡しするのは好きじゃない
詳しい英語の解説
動名詞:(people) handing me things
意味:(人が)私に物を手渡しすること
動詞のing形を用いて『~すること』という意味の動名詞を作れます。動名詞は名詞句となります。
動名詞は名詞句なので主語・目的語・補語に置けます。セリフでは動詞likeの目的語に置かれています。
I don’t like people handing me things.
訳:私は人が私に物を手渡しするのは好きじゃない
動名詞の意味上の主語
主節の主語と動名詞の意味上の主語が一致しない場合、動名詞の意味上の主語を動名詞の前に置きます。
意味上の主語は代名詞の場合は所有格か目的格、名詞の場合は所有格かそのままの形で置きます。
セリフではpeopleが動名詞の意味上の主語にあたります。
I don’t like people handing me things.
訳:私は人が私に物を手渡しするのは好きじゃない
動詞:hand
意味:~を手渡す
よく目にするhandは『手』という意味の名詞ですが、今回使われているのは『~を手渡す』という意味の動詞となります。
今回は動名詞として使われているのでing形のhandingになっています。
最後に
今回はここまでです。ちなみにペッパーがイチゴアレルギーだったので、このイチゴは無駄になってしまいます。もったいない…
主節の主語になっている人と動名詞の主語にあたる人が同じかどうかを考え、違っていたら動名詞の意味上の主語を置く必要があるので気を付けましょう。
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(参照2024/10/25)
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