第902回.マーベル映画のセリフで『interesting』と『funny』の違いを解説
映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』(2017年)より
原題『Guardians of the Galaxy Vol. 2』
問題
ピーター・クイル / スター・ロード(クリス・プラット)
You said you were gonna eat me.
字幕:俺を食うって
訳 :あんたは俺を食うって言ってただろ
ヨンドゥ・ウドンタ(マイケル・ルーカー)
That was being __ !
字幕:笑えるだろ
訳 :あれはおもしろかったな!
__に入るのはどちらでしょう?
①interesting
②funny
映画のシーン
映画:ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス
シーン:ヨンドゥたちがエゴのもとからスター・ロードを救出したシーンです。ヨンドゥはエゴの目的を知ってスター・ロードを引き渡さなかったと話しますが、スター・ロードは『俺を食うためだって言ってたろ』と突っかかります。
答え
正解は②funnyです!
ヨンドゥ・ウドンタ
That was being funny!
字幕:笑えるだろ
訳 :あれはおもしろかったな!
詳しい英語の解説
『interesting』と『funny』の違い
形容詞:interesting
意味:おもしろい、興味深い
形容詞:funny
意味:おもしろい、滑稽な
interestingは関心を持たせたり、興味を抱かせるという意味の『おもしろい』になります。
funnyはジョーク・冗談などを聞いて滑稽だ、笑えるという意味の『おもしろい』になります。
ヨンドゥは『笑えるだろ』と冗談めかして言っているので、funnyが使われています。
That was being funny!
訳:あれはおもしろかったな!
be being+形容詞
意味:(一時的に)~な状態だ、状態・態度の強調
be動詞などの状態動詞は基本的に進行形にはしませんが、『一時的な状態、状態の強調』などを表す場合に進行形にすることがあります。
セリフではbe動詞wasの後に進行形の表現『being funny』が置かれています。
That was being funny!
訳:あれはおもしろかったな!
接続詞:that
意味:~だということ
接続詞that以下に1文・節を置いて名詞節を作ります。この名詞節は主語・補語・目的語となります。
セリフでは動詞saidの目的語になっています。この接続詞thatは省略することができ、セリフでも省略されています。
You said (that) you were gonna eat me.
訳:あんたは俺を食うって言ってただろ
時制の一致
従属節の動詞の時制が、主節の動詞の時制との関係で決まることを時制の一致と言います。
セリフでは従属節『(that) you were gonna eat me』の動詞の時制が、主節の動詞の時制によって決められています。
今回の場合、時制が過去である主節『you said』の目的語になっているので、従属節の動詞も過去形のwereになります。
You said (that) you were gonna eat me.
訳:あんたは俺を食うって言ってただろ
単語の解説
動詞:say
意味:~と言う
原形-過去形-過去分詞形:say – said – said
短縮形:gonna(going to)
意味:~するつもりだ、~するだろう
主に口語で用いられる短縮形です。be動詞と合わせて、未来を表す『be going to』として使います。
最後に
今回はここまでです。ガーディアンズ1からやっている2人の『食わないでやったから感謝しろよ』というやり取りが、ホント大好きです!
日本語にすると同じ『おもしろい』になってしまいますが、interestingとfunnyは『おもしろい』のニュアンスが違うので、使い分けていきましょう。
タグを使って好きな記事を読もう!
英語表現や映画、キャラクターごとにタグを作っています。興味のあるタグで色々な記事を読んでもらえると嬉しいです。
他の問題にも挑戦しよう!
他の『マーベル英語検定』の記事のリンクはこちら
X(旧Twitter)のアカウントはこちら
マーベル英語検定を日々更新しています。フォローよろしくお願いします!
過去の作品はこちら
前回の記事はこちら
参照:ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス
https://disneyplus.disney.co.jp/
(参照2024/06/08)
コメントを書く