第1178回.マーベル映画のセリフで『運命』を意味する『destiny / fate』の違いを解説
映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2021年)より
原題『Spider-Man: No Way Home』
問題
ピーター・パーカー / スパイダーマン(トム・ホランド)
Some of these guys are gonna die.
字幕:死んでしまう
訳 :彼らのうち何人かは死んでしまうよ
スティーヴン・ストレンジ / ドクター・ストレンジ(ベネディクト・カンバーバッチ)
It’s their __ .
字幕:それが彼らの運命だ
__に入るのはどれでしょう?
①destiny
②fate
答え
正解は② fate です!
スティーヴン・ストレンジ / ドクター・ストレンジ
It’s their fate.
字幕:それが彼らの運命だ
詳しい英語の解説
『destiny』と『fate』の違い
名詞:destiny(デスティニー)
意味:運命、宿命、あらかじめ決められた運命(内的・肯定的な意味を含む)
名詞:fate(フェイト)
意味:運命、末路、避けられない運命(外的要因)
『destiny』は主にあらかじめ決められた運命、良い意味での運命を指します。希望的な未来、ポジティブな事柄に使うことが多いです。
『fate』は主に避けられない運命(外的要因)、悪い意味での運命を指します。死などの悲しい運命、ネガティブな事柄に使うことが多いです。
セリフでは『ヴィランズがスパイダーマンと戦って死ぬ』という悲しい運命を指しているので『fate』を使っています。
It’s their fate.
訳:それが彼らの運命だ
some of 名詞
意味:~のいくつか、~の何人か、~のいくらか
『some of ~』の後には可算名詞・不可算名詞のどちらも置くことができます。
可算名詞(複数形)を置いた場合は複数、不可算名詞を置いた場合は単数として扱います。
セリフでは『these guys』と可算名詞の複数形が置かれているので複数扱いで、be動詞にはareが使われています。
Some of these guys are gonna die.
訳:彼らのうち何人かは死んでしまうよ
口語表現gonna
be gonna do = be going to do
意味:~するつもりだ、~するだろう
『gonna』は『going to』の短縮形で、主に口語・会話で用いられます。
be動詞と合わせて未来を表す『be going to』として使います。
『be going to』の後には動詞の原形が置かれ、短縮形『gonna』の後にも同様に動詞の原形が置かれます。
セリフでは『gonna』の後に動詞の原形『die:死ぬ』が置かれています。
Some of these guys are gonna die.
訳:彼らのうち何人かは死んでしまうよ
最後に
今回は『destiny / fate』の違いに加えて『some of 名詞』や『口語表現gonna』を紹介ました。英語は同じような意味でも微妙にニュアンスが違う言葉があります。その違いを知っておくと、より映画を楽しめるので覚えておきましょう。
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参照:スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム
https://www.netflix.com/
(参照2025/04/17)
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