第987回.マーベル映画のセリフで『father』と『daddy』の違いを解説
映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』(2017年)より
原題『Guardians of the Galaxy Vol. 2』
問題
ヨンドゥ・ウドンタ(マイケル・ルーカー)
He may have been your father, boy, but he wasn’t your __ .
字幕:お前の親父(オヤジ)は奴じゃない
訳 :奴は父親だったかもしれないが オヤジじゃなかった
__に入るのはどちらでしょう?
①father
②daddy
映画のシーン
映画:ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス
シーン:スター・ロードの父であるエゴを倒した後、ヨンドゥがスター・ロードを抱きかかえて惑星エゴから脱出するシーンです。そのときにヨンドゥとスター・ロードに言った言葉になります。日本語字幕の『親父(オヤジ)』という言い方が、彼らの性格を表していていいですよね。
答え
正解は②daddyです!
ヨンドゥ・ウドンタ
He may have been your father, boy, but he wasn’t your daddy.
字幕:お前の親父(オヤジ)は奴じゃない
訳 :奴は父親だったかもしれないが オヤジじゃなかった
詳しい英語の解説
名詞:father
意味:父親、お父さん
名詞:daddy, dad
意味:お父さん、パパ、オヤジ
fatherは一般的な『父親』という意味の名詞で、少しかしこまったフォーマルな言い方になります。かしこまった場面や文書ではfatherを使うといいでしょう。
daddy, dadは子供が自分の父親を呼ぶときの愛称で、親しみのある言い方です。主に口語で使われます。
またdaddyは小児語(赤ちゃん言葉)でもあるので、大人が使う場合はdadの方がいいでしょう。
日本語字幕の『親父(オヤジ)』という訳し方が、ヨンドゥやスター・ロードらしくていいですよね。アウトローな感じの彼らだったら『お父さん』とは呼ばずに『オヤジ』と呼びそうですからね。
He may have been your father, boy, but he wasn’t your daddy.
訳:奴は父親だったかもしれないが オヤジじゃなかった
may have done[been] ~
意味:~したかもしれない、~だったかもしれない
『may have+動詞の過去分詞形』で『~したかもしれない』という過去のことに関する推量を表します。
He may have been your father, boy, but he wasn’t your daddy.
訳:奴は父親だったかもしれないが オヤジじゃなかった
最後に
今回はここまでです。かしこまったfatherと、親しみを込めたdaddyが対称になっているのがいいですよね。スター・ロードにとってエゴはfatherだったけれど、ヨンドゥはdaddyだったんだろうなと感じられます。
そして、日本語字幕が『オヤジ』になっているのもいいですよね。日本語でも『父親』と『オヤジ』だと全然違いますからね。こういった違いを、英語でも日本でも感じられるのは面白いですね。
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(参照2024/09/20)
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