第996回.マーベル映画のセリフで『動名詞+受動態』を解説
映画『アベンジャーズ』(2012年)より
原題『Marvel’s The Avengers』
問題
トニー・スターク / アイアンマン(ロバート・ダウニー・Jr)
I don’t like __ handed things.
字幕:手渡しは嫌いで…
訳 :私はものを手渡しされるのが好きじゃない
__に入るのはどれでしょう?
①be
②being
③been
映画のシーン
映画:アベンジャーズ
シーン:コールソンがキューブが盗まれたことについて、トニーに協力を求めに来るシーンです。コールソンが事件についての資料を手渡そうとしますが、トニーは手渡しされるのを嫌がって代わりにペッパーが受け取ります。
トニーが手渡しを嫌がるシーンは映画『アイアンマン2』でもあり、そのシーンをオマージュしたのでしょう。
答え
正解は②beingです!
トニー・スターク / アイアンマン
I don’t like being handed things.
字幕:手渡しは嫌いで…
訳 :私はものを手渡しされるのが好きじゃない
詳しい英語の解説
動名詞+受動態
作り方:being+動詞の過去分詞形
セリフ:being handed things
意味:ものを手渡しされること
動詞のing形を用いて『~すること』という意味の動名詞を作れます。動名詞は名詞句となります。
また『be動詞+動詞の過去分詞形』で『~される』という意味の受動態(受け身)の表現を作れます。
これらを組み合わせて『being+動詞の過去分詞形』とすることで『~されること』のように動名詞に受動態の表現を用いることができます。
動名詞は名詞句なので主語・目的語・補語に置けます。セリフでは動詞likeの目的語に置かれています。
I don’t like being handed things.
訳:私はものを手渡しされるのが好きじゃない
動詞:hand
意味:~を手渡す
よく目にするhandは『手』という意味の名詞ですが、今回は使われているのは『~を手渡す』という意味の動詞となります。
受動態として使われているので過去分詞形のhandedになっています。
オマージュ元のシーン
元になった映画『アイアンマン2』のシーンも紹介します。
ペッパーへのお土産としてイチゴを買うシーンで手渡しを嫌がり、車の座席にイチゴを置かせていました。セリフ・英文には少しだけ違いがあります。
トニー・スターク / アイアンマン
I don’t like people handing me things.
字幕:手渡しは嫌いだ
訳 :私は人が私にものを手渡しするのが好きじゃない
詳しい英語の解説
動名詞の意味上の主語
動名詞:(people) handing me things
意味:(人が)私に物を手渡しすること
文の主語と動名詞の意味上の主語が一致しない場合、意味上の主語を動名詞の前に置きます。
意味上の主語は代名詞の場合は所有格か目的格、名詞の場合は所有格かそのままの形で置きます。
セリフではpeopleが意味上の主語にあたり、そのままの形で置かれています。
I don’t like people handing me things.
訳:私は人が私にものを手渡しするのが好きじゃない
最後に
今回はここまでです。こういう過去作をオマージュしたセリフを見つけられると嬉しいですよね。トニーの真似をしたいけど、さすがにこのセリフは相手に失礼になっちゃうので難しそうですね。
今回は動名詞と受動態を組み合わせた表現となっていました。一見難しい表現に見えますが、動名詞と受動態の作り方が分かっていれば問題ないので、理解してしまえば簡単です。
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(参照2024/10/04)
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