第500回.キャプテン・アメリカの名言『まだやれるぞ』は英語で何と言う?『仮定法』から分かる本当の気持ちとは?
映画『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016年)より
原題『Captain America: Civil War』
問題
トニー・スターク / アイアンマン(ロバート・ダウニー・Jr)
Stay down. Final warning.
字幕:投降しろ これが最後だ
訳 :そのままでいろ 最終警告だ
スティーブ・ロジャース / キャプテン・アメリカ(クリス・エヴァンス)
I __ do this all day.
字幕:まだやれる
訳 :僕は君と戦えなくはない
__に入るのはどちらでしょう?
①can
②could
映画のシーン
映画:シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ
シーン:映画の終盤、トニーが両親をバッキーが殺したという真実を知ります。そして、3人の戦いが始まります。トニーはスティーブを追い詰めて最終警告をしますが、スティーブは『まだやれるぞ』と返します。
すっかりキャプテン・アメリカの名言となった『まだやれるぞ』ですが、実は英語はいつもと少し違っていました。
答え
正解は②couldです!
スティーブ・ロジャース / キャプテン・アメリカ(クリス・エヴァンス)
I could do this all day.
字幕:まだやれる
訳 :僕は君と戦えなくはない
詳しい英語の解説
仮定法過去
If 主語 過去形, 主語 助動詞の過去形 動詞の原形.
意味:もし~ならば、~だろう
仮定法はifを目印に考えがちですが、ifは省略されることもあるので、助動詞の過去形を目印に仮定法だと考えましょう。
スティーブのセリフは上記の『主語 助動詞の過去形 動詞の原形.』の部分にあたります。なので、if節の『If 主語 過去形』の部分は省略されていると考えられます。
省略されたif節の部分は、文脈の流れから考えると以下のようなものになると思います。
If you fought with me, I could do this all day.
もし 君が僕と戦うのならば 僕は君と戦えなくはない(僕は戦いたくない)
If there were no other way, I could do this all day.
もし これ以外に方法がないというのなら 僕は君と戦うだろう
スティーブがcouldを使ったのが仮定法だったと考えると、これら2つの文のように『できなくはない』と言いつつ心の中では『できない(戦いたくない)』と思っていることを表現できます。
このcouldから『スティーブがトニーと戦うことを望んでいない』『本当はかつての友であるトニーと戦いたくない』といった気持ちが伝わってきますね。
最後に
今回はここまでです。日本語ではいつもと同じ『まだやれるぞ』でしたが、英語だとcouldを使っていて仮定法の表現が入っているので、スティーブの『本当はトニーと戦いたくない』という気持ちが伝わってきます。
仮定法は難しいと感じる方が多いと思いますが、理解しておくとこういったキャラクターの細かい心情などが分かるので、ぜひ覚えておきましょう。
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映画『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』よりスティーブ・ロジャース
Stay down. Final warning.
投降しろ これが最後だスティーブ・ロジャース
I __ do this all day.
まだやれる__に入るのは?
can, could
正解が分かると、キャップの本当の気持ちが分かります pic.twitter.com/VINx6tpboD— マーベル映画×英語塾 (@Ironman_English) May 24, 2022
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DVD・BD:シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ
https://marvel.disney.co.jp/movie.html
(参照2022/06/13)
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