第514回.『全てのこと』という意味の『everything』は単数?複数?
映画『キャプテン・マーベル』(2019年)より
原題『Captain Marvel』
問題
キャロル・ダンヴァース / キャプテン・マーベル(ブリー・ラーソン)
He lied to me.
字幕:だまされてた
訳 :彼は私に嘘をついていた
Everything that I knew __ a lie.
字幕:全部ウソだった
訳 :私が知っていたことは全て嘘だった
__に入るのはどちらでしょう?
①was
②were
映画のシーン
映画:キャプテン・マーベル
シーン:キャロルが記憶を取り戻し、本当は自分はクリー人ではなく、今までヨン・ロッグに騙されていたことを知ったシーン。今まで信じてきたものを失って、これからどうすればいいのか分からなくなりますが、親友のマリア・ランボーに支えられ、前に進む決心をします。
答え
正解は①wasです!
キャロル・ダンヴァース / キャプテン・マーベル(ブリー・ラーソン)
Everything that I knew was a lie.
字幕:全部ウソだった
訳 :私が知っていたことは全て嘘だった
詳しい英語の解説
代名詞:everything
意味:全てのこと
『全て』という意味から複数だと勘違いしやすいですが、3人称単数として扱います。
日本語訳では『全てのこと』という全体を指すような言葉になってしまいますが、実際はその中の1つ1つを個別に指しているので単数扱いとなります。
なので、everythingが主語の場合はbe動詞にはisを使います。セリフでは過去のことを言っているので、過去形のwasになっています。
everythingの他にも、以下のような『every-』が付く名詞・代名詞は3人称単数扱いになるので気を付けましょう。
everyone:全ての人、みんな
everybody:全ての人、みんな
every-:すべての~
関係詞節:that I knew
意味:私が知っていた
関係代名詞の目的格となっています。先行詞『everything』を関係詞節 『that I knew』が修飾しています。
関係代名詞はもともと2文だったものを1文にまとめたと考えましょう。
1文目:Everything was a lie.(全て嘘だった)
2文目: I knew it.(私はそれを知っていた)
Everythingと共通している単語itを省略し、関係代名詞thatと2文目をEverythingの後ろに入れて作ることができます。
動詞:know
意味:知っている
原形-過去形-過去分詞形:know – knew – known
不規則変化する動詞です。セリフでは過去形のknewが使われています。
動詞:lie
意味:嘘をつく
名詞:lie
意味:嘘
1つ目のセリフではliedと過去形になっているので動詞のlieが使われており、2つ目のセリフでは冠詞aが付いているので名詞のlieが使われています。
He lied to me.
訳:彼は私に嘘をついていた
Everything that I knew was a lie.
訳:私が知っていたことは全て嘘だった
最後に
今回はここまでです。今までは惑星クリーのスターフォースとして戦ってきたキャロルが、1人のヒーロー、キャプテン・マーベルとなる決心をするシーンなので印象に残っています。このセリフからは代名詞everythingや関係代名詞のことなど、多くのことを学べるのがいいですよね。
everythingやeverybodyなどの『every-』系の単語は、日本語の意味から複数だと勘違いしやすいですが、単数扱いなので気を付けましょう。
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DVD・BD:キャプテン・マーベル
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(参照2022/06/18)
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