MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)シリーズのフェーズ1に当たる映画『アイアンマン』
今回はこの映画の名言と名シーンを紹介します。
セリフについては、元の英語・日本語字幕・日本語訳を紹介していきます。
映画『アイアンマン』より
1.「3時間 ここで立ってた」
ローディ(テレンス・ハワード)
For three hours you got me standing here.
字幕:3時間 ここで立ってた
訳 :3時間 お前は私をここに立たせていたんだぞ
トニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)
Waiting on you now. Let’s go. Come on.
字幕:さっさと乗れ 早く
訳 :今はお前を待っている 行くぞ さあ
シーン:トニーがジェリコのプレゼンテーションのためにアフガニスタンに向かうシーンです。遅刻してきたトニーに対して、飛行機でずっと待っていたローディが「3時間 ここで立ってた」と言いますが、トニーはまったく悪びれる様子もなく、先に飛行機に乗り込んで「さっさと乗れ」とローディに言います。
トニーがローディに対して全く気を使ってない感じがいいですよね。自分勝手なトニーと、それに振り回される苦労人のローディというコンビ、大好きです。
英語の解説
get+O+現在分詞
意味:Oに~させる、Oに~させておく
『get+O+現在分詞』と続けることで『目的語に~させる』という意味を表せます。
『使役動詞+O+原形不定詞』と比べて、動作が進行中であるというニュアンスが含まれています。
You got me standing here.
訳:お前は私をここに立たせていたんだぞ
2.「偉大なるスタークがこのまま死んでいいのか?」
ホー・インセン(ショーン・トーブ)
Is this the last act of defiance of the great Tony Stark?
字幕:偉大なるスタークがこのまま死んでいいのか?
訳 :これが偉大なるトニー・スタークの最後の抵抗なのか?
シーン:トニーがテン・リングスに捕まり、ジェリコ製作を命じられたシーンです。自社の兵器がテロリストに利用されているのを目の当たりにし、どうせ殺される運命だと諦め気味のトニーでしたが、インセンの言葉に鼓舞されてアイアンマン・マーク1の製作に取りかかります。
インセンの鼓舞の仕方がカッコイイですよね。こういった言葉がトニーの心に響いて、アイアンマンになるきっかけになったのでしょう。
英語の解説
形容詞:late
意味:(順番が)遅い
原級-比較級-最上級:late – latter – last
lateには『順番が遅い、時間が遅い』という2つの意味があり、比較級・最上級も意味ごとに変わります。
『順番が遅い』という意味のlateは『late – latter – last』と、不規則に変化します。
セリフでは最上級lastが『最も順番が遅い=最後の』という意味で使われています。
Is this the last act of defiance of the great Tony Stark?
訳:これが偉大なるトニー・スタークの最後の抵抗なのか?
形容詞:late
意味:(時間が)遅い
原級-比較級-最上級:late – later – latest
『時間が遅い』という意味のlateは『late – later – latest』と、比較級・最上級の規則通りに変化します。
また、最上級のlatestは『最新の』と訳されることがあります。これは『時間的に最も遅く出されたもの=最も新しいもの』となるからです。詳しくはこちらの記事でも解説していますので、よければご覧ください。
3.「時には歩くより まず走れだ」
トニー・スターク / アイアンマン
Sometimes you gotta run bofore you can walk.
吹替:時には歩くより まず走れだ
字幕:時には歩く前に 走らねばならない
訳 :時には歩く前に 走らなければならない
シーン:トニーがアイアンマン・マーク2の飛行テストをするシーンです。マーク2で飛び立とうとするトニーに対して、ジャービスが「飛行前には計算が必要で…」と制止するのですが、トニーは制止を無視して飛び立ちます。
このセリフは吹き替え版の「時には歩くより まず走れだ」がお気に入りなので、そちらも紹介しました。自信家のトニーらしさが出ていていいですよね。
英語の解説
接続詞:before
意味:~する前に
beforeは他にも前置詞や副詞として使うこともできます。前置詞の場合はその後に名詞・名詞句などが置かれ、副詞の場合は主にbeforeのみで使います。
セリフではbeforeの後に『you can walk』という1文・節が置かれているため、接続詞として使われていることが分かります。
Sometimes you gotta run before you can walk.
訳:時には歩く前に走らなければならない
助動詞表現:have got to
短縮形:gotta
意味:~しなければならない
『have got to』を短縮形にするとgottaとなります。この短縮形gottaは主に口語で用いられます。
『have to』とほぼ同じ意味を表します。to以降は不定詞となるため、動詞の原形が置かれます。
Sometimes you gotta run before you can walk.
訳:時には歩く前に走らなければならない
口語でよく使われる短縮形には、他にも『gonna:going to』や『wanna:want to』などがあります。
4.「記録は破るためにある!」
トニー・スターク / アイアンマン
Records are made to be broken.
字幕:記録は破るためにある!
訳 :記録は破られるために作られる
シーン:先ほどのシーンの続き、トニーがアイアンマン・マーク2の飛行テストをしているシーンです。最高高度の記録を抜こうとどんどん上昇していきますが、スーツが凍結してしまい墜落しかけてしまいます。
この経験を生かしてアイアンマン・マーク3は凍結対策が施されます。その凍結対策のおかげで、終盤の戦闘ではオバディア/アイアンモンガーに勝利を収めることができました。
この「記録は破るためにある!」も先ほどの「時には歩くより まず走れだ」と同じくトニーらしさ全開で、大好きなセリフの1つです。
英語の解説
受動態(受け身)
作り方:be動詞+動詞の過去分詞形
意味:~される
主語が『~される』という意味の受け身の形です。セリフでは『are made:作られる』の部分にあたります。
字幕からは分かりにくいですが、直訳してみると受動態の表現が使われているのが分かります。
Records are made to be broken.
字幕:記録は破るためにある!
訳 :記録は破られるために作られる
ここで使われている動詞makeは不規則変化する動詞なので注意しましょう。
動詞:make
意味:作る
原形-過去形-過去分詞形:make – made – made
不定詞(副詞的用法)
不定詞句:to be broken
意味:破られるために
『to be broken』が副詞句となり、動詞『be made』を修飾しています。
また、この不定詞句も『be動詞+動詞の過去分詞形』で受動態になっているので『破られる』と訳せます。
Records are made to be broken.
訳:記録は破られるために作られる
ここで使われている動詞breakは不規則変化する動詞なので注意しましょう。
動詞:break
意味:壊す、破る
原形-過去形-過去分詞形:break – broke – broken
5.「私がアイアンマンだ」
トニー・スターク / アイアンマン
The truth is…
字幕:真実を言うと
訳 :真実は
I am Iron Man.
字幕:私がアイアンマンだ
訳 :私こそがアイアンマンだ
シーン:映画の最後、トニーとオバディアの戦いで起こった事故についての記者会見のシーンです。トニーは事故には関わっておらず、アイアンマンの中身は警備員だったということにするため、コールソンに会見ではメモを読むように言われます。さらにローディにもメモを読むように念を押されますが、トニーは自分がアイアンマンであることを明かします。
トニーの一番の名言といったら、やっぱりこれですよね。MCUのインフィニティ・サーガは映画『アイアンマン』の『I am Iron Man.』で始まり、映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』の『I am Iron Man.』で一区切りがついたように感じますね。
英語の解説
『I am』と『I’m』の違い
I am ~
意味:強調
短縮形の『I’m』を使うよりも『I am』を使った方が、聞き手に対してより強調・自己主張をすることができます。この自己主張の強い感じがトニーらしくていいですよね。
基本的に簡単な会話では短縮形の『I’m』を使って、重要な場面では『I am』を使うといいでしょう。
最後に
映画『アイアンマン』の名言・名シーンをまとめました。まだまだ名言はあるのでまた記事を作っていきたいですね。
またMCUの名言を紹介していきたいと思います。
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(参照2023/04/18)
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