第741回.『腕利きでね』は英語で何と言う?マーベル映画のセリフで『品詞の違い』を解説
映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2021年)より
原題『Spider-Man: No Way Home』
問題
マット・マードック / デアデビル(チャーリー・コックス)
I’m a really good __ .
字幕:腕利きでね
訳 :私は本当にいい弁護士でね
__に入るのはどれでしょう?
①skillful
②talented
③lawyer
映画のシーン
映画:スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム
シーン:ミステリオの策で殺人犯に仕立て上げられてしまったピーターが、弁護士であるマットに自分の弁護を依頼しているシーンです。ミステリオ信者が窓から投げ入れたレンガをマットがキャッチしたことに対して、ピーターが『どうやって?』と尋ねると、マットは『腕利きでね』と返します。
この日本語字幕が秀逸ですね。有能であることの『腕利き』と、レンガを『腕』でキャッチしたことをかけているのでしょう。
答え
正解は③lawyerです!
マット・マードック / デアデビル(チャーリー・コックス)
I’m a really good lawyer.
字幕:腕利きでね
訳 :私は本当にいい弁護士でね
詳しい英語の解説
名詞:lawyer
意味:弁護士
選択肢の単語の品詞を見ていくと、lawyerは名詞、skillful, talentedは形容詞となります。
セリフではその前に冠詞aが置かれているため、名詞であるlawyerが置かれることが分かります。※『really good:本当にいい』はlawyerを修飾しています。
I’m a really good lawyer.
訳:私は本当にいい弁護士でね
単語の解説
形容詞:skillful
意味:熟練した、腕のいい
形容詞:talented
意味:才能のある、有能な
どちらも形容詞なので、空欄の位置に置くことはできません。『腕利き』に近いニュアンスだったので選択肢に入れてみました。
lawyerとattorneyの違い
『弁護士』というと他にもattorneyという単語があります。これらには以下のようなニュアンスの違いがあります。
名詞:lawyer
意味:法律家、法律に関わる人
法律に関わる人全般を指します。弁護士や検事だけでなく、法律を研究・勉強している人も指し、実際に法廷に立たない人もlawyerと表せます。
名詞:attorney(attorney at law)
意味:法廷弁護士
実際に法廷に立って、訴訟を行う弁護士を指します。法科大学院を出た後、司法試験に合格した人が正式にattorneyとなります。
正確には『attorney at law』と言いますが、省略してattorneyだけでも使います。
attorneyはドラマ『シー・ハルク:ザ・アトーニー』(原題:She-Hulk: Attorney at Law)のタイトルにも使われていますね。
そして、弁護士つながりでドラマにはデアデビルも出演していましたね。
最後に
今回はここまでです。映画を最初に見たときは、デアデビルがサプライズで登場して驚きましたね。デアデビルは今後ドラマ『エコー』にも登場し、さらにMCUで再ドラマ化するようなので楽しみですね。
英語は意味だけではなく品詞が非常に重要です。今回の問題のように冠詞の有無で判断する場合もあるので、細かいところにも気を配っておきましょう。
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【スパイダーマン】『フューリーに夏休みを乗っ取られた』は英語で何と言う?『vacation, holiday』の違いを解説【マーベルのセリフで英語の問題】
参照:スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム
参照:シー・ハルク:ザ・アトーニー
https://disneyplus.disney.co.jp/
(参照2023/11/06)
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