第753回.マーベル映画のセリフで『付加疑問文』を解説
映画『スパイダーマン3』(2007年)より
原題『Spider-Man 3』
問題
ピーター・パーカー / スパイダーマン(トビー・マグワイア)
(It) Stings, __ it?
字幕:痛かったか?
訳 :痛いだろ?
__に入るのはどれでしょう?
①don’t
②doesn’t
③didn’t
映画のシーン
映画:スパイダーマン3
シーン:ピーターとハリーが大喧嘩するシーンです。このときのピーターはヴェノムに寄生されて闇落ちしており、性格が悪くなっています。そのためハリーをボコりながら挑発するようなことを何度も言います。このセリフも煽り性能がけっこう高いですよね。
答え
正解は②doesn’tです!
ピーター・パーカー / スパイダーマン(トビー・マグワイア)
(It) Stings, doesn’t it?
字幕:痛かったか?
訳 :痛いだろ?
詳しい英語の解説
付加疑問文
意味:~ですよね、~だよね
付加疑問文は『~ですよね』と、念を押したり確認したりするときに使います。
文の終わりに以下のような語を置いて作ります。文法がbe動詞・一般動詞・助動詞のどれかによって置かれる語も変わるので注意しましょう。
be動詞の文:~ , be動詞 not 主語の代名詞 ?
一般動詞の文:~ , do(does, did) not 主語の代名詞 ?
助動詞の文:~ , 助動詞 not 主語の代名詞 ?
付加疑問文は、元の文が肯定文か否定文かで作り方が変わるので気を付けましょう。否定文だった場合は、上記の作り方からnotを除いた形にしましょう。
セリフは一般動詞の肯定文になります。さらに主語が3人称単数で時制が現在の文なのでdon’tがdoesn’tになります。
(It) Stings, doesn’t it?
訳:(その傷は)痛いだろ?
セリフでは主語itが省略されています。ピーターがハリーを殴ってケガをさせたので、そのケガ・傷のことを指しているのでしょう。
主語が省略されていますが、動詞stingに3人称単数現在形の『-s』が付いているので、3人称単数現在の一般動詞の文だと分かります。
おまけ
『動詞から文が始まってるから命令文じゃないの?』と思う方もいるかもしれませんが、命令文には動詞の原形が使われるため3人称単数現在形の『-s』は付きません。
また、命令文に付加疑問文を付けた場合は以下のような形になります。
命令文:~ , will you? (would you?)
let’sの文:~ , shall we?
これらの理由から、命令文ではなく単に主語が省略されただけだと考えましょう。
単語の解説
動詞:sting
意味:刺す、痛む
最後に
今回はここまでです。今回はここまでです。このブラック・スパイダーマンこと闇落ちピーター好きなんですよね。一部ではBully Maguire(ブリー・マグワイア)なんて言われてネットミームにもなっていますね。そのネタをまとめた記事もありますので、よければこちらの記事もご覧ください。
付加疑問文は『~だよね』と確認できるので、会話などで便利な表現です。文法・文の作り方が分かっていれば、最後にちょこっとくっつけるだけでいいので意外と簡単に覚えられるでしょう。
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(参照2023/11/20)
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