第934回.マーベル映画のセリフで『接続詞before, after』を解説
映画『アイアンマン』(2008年)より
原題『Iron Man』
問題
トニー・スターク / アイアンマン(ロバート・ダウニー・Jr)
Sometimes you gotta run __ you can walk.
吹替:時には歩くより まず走れだ
字幕:時には歩く前に 走らねばならない
訳 :時には歩く前に 走らなければならない
__に入るのはどちらでしょう?
①before
②after
映画のシーン
映画:アイアンマン
シーン:トニーがアイアンマン・マーク2の飛行テストをするシーンです。マーク2で飛び立とうとするトニーに対して、ジャービスが『飛行前には計算が必要で…』と制止するのですが、トニーは制止を無視して飛び立ちます。
ちなみに今回は吹替版の日本語訳『時には歩くより まず走れだ』がかっこよくてお気に入りなので、入れてみました。
答え
正解は①beforeです!
トニー・スターク / アイアンマン
Sometimes you gotta run before you can walk.
吹替:時には歩くより まず走れだ
字幕:時には歩く前に 走らねばならない
訳 :時には歩く前に 走らなければならない
詳しい英語の解説
接続詞:before
意味:~する前に
前置詞:before
意味:~の前に
副詞:before
意味:以前に
beforeは接続詞・前置詞・副詞として使えます。『前に』という意味合いは同じですが、それぞれ使い方が異なります。
接続詞beforeはこの後に1文・節を伴います。
前置詞beforeはこの後に名詞・名詞句を伴います。
副詞beforeは主に文末でbeforeのみで用います。
セリフではbeforeの後に『you can walk』という1文・節が置かれているため、接続詞として使われていることが分かります。
Sometimes you gotta run before you can walk.
訳:時には歩く前に走らなければならない
接続詞:after
意味:~した後に
前置詞:after
意味:~の後に
副詞:after
意味:後に
beforeと反対の意味であるafterも、同じく接続詞・前置詞・副詞として使えます。使い方はbeforeと同じです。
助動詞表現:have got to
短縮形:gotta
意味:~しなければならない
『have got to』を短縮形にするとgottaとなります。この短縮形gottaは主に口語で用いられます。
『have to』とほぼ同じ意味を表します。to以降は不定詞となるため、動詞の原形が置かれます。
Sometimes you gotta run before you can walk.
訳:時には歩く前に走らなければならない
最後に
今回はここまでです。マーク2のテストをするシーンは、この後の『Records are made to be broken.:記録は破るためにある!』というセリフもお気に入りです。どちらも自信に満ちあふれたトニーらしさ全開のセリフでいいですよね。
接続詞は2つの文・節を繋ぐことができます。単語の後に、どんな語・句・節が続いているかでどの品詞なのかを把握していきましょう。
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(参照2024/07/13)
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