第402回.『いつか』という意味の『one day』と『someday』の違いは?
映画『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015年)より
原題『Avengers: Age of Ultron』
問題
キャプテン・アメリカ / スティーブ・ロジャース(クリス・エヴァンス)
The simple life.
字幕:素朴な生活
アイアンマン /トニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)
You’ll get there __ .
字幕:君もできる
訳 :いつか君にもできる
__に入るのはどれでしょう?
①one day
②someday
映画のシーン
映画:アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン
シーン:映画の最後、トニー、スティーブ、ソーが話しながらそれぞれの帰路につくシーン。『少し休養して、ペッパーに農場でも作ろうかな』と言うトニーに、スティーブが『素朴な生活』と言います。それに対してトニーは『いつか君にもできる』と返します。
今まで国や世界のために戦い続け、自分の人生を送れなかったスティーブですが、『アベンジャーズ/エンドゲーム』の最後には、トニーのこの言葉の通りに自分の人生を歩むことができましたね。
答え
正解は①one dayです!
アイアンマン /トニー・スターク
You’ll get there one day.
字幕:君もできる
訳 :いつか君にもできる
詳しい英語の解説
・One day
意味:いつか必ず
こちらは強い意志や願望が込められた『いつか』になります。そのときに向けて努力をするといったニュアンスも含まれています。
また、トニーのセリフには『You’ll(You will)』と、助動詞のwillが使われています。
この助動詞willも意志という意味があり、『必ず~する』というニュアンスがあります。
トニーは『君ならいつか必ずできるはずだ』と、スティーブが自分の人生を送れることを確信して言ったのでしょう。
・Someday
意味:漠然としたいつか
こちらは『いつかは分からないが、そうなるだろう』といった、自然にまかせるような漠然とした『いつか』になります。
このシーンが伏線になったシーン
映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』の最後に、スティーブは自分の人生を歩む道を選びます。
日本語字幕では訳されていないのですが、英語を見てみるとスティーブが『トニーがやってみろと言っていた人生を(歩もうと思った)』と言っています。
このセリフから考えるに、トニーの『(素朴な生活が)いつか君にもできる』という一言も、きっかけの1つになっているのでしょう。
この伏線についてはこちらの記事でも詳しく解説していますので、よろしければそちらもご覧ください。
キャプテン・アメリカ / スティーブ・ロジャース
Well, after I put the stones back, I thought… maybe…
字幕:石を元に戻してふと思ったんだ ひょっとして…
I’ll try some of that life Tony was telling me to get.
字幕:自分の人生を生きてみるのもいいかと
訳 :トニーがやってみろと言っていた人生を送ろうと
日本語字幕には『トニーの言っていた』という言葉が訳されていないのが、ちょっと残念ですね。
最後に
今回はここまでです。トニーの一言があったからこそ、スティーブが自分の人生を歩んだと考えると、2人の絆が感じられて心にグッときますね。
one dayもsomedayも日本語にすると『いつか』になりますが、意志の強さによって使い分けられることを覚えておきましょう。
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(参照2021/12/17)
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