第429回.『ときには毅然として大事な物をあきらめることもある』は英語で何と言う?関係代名詞を解説
映画『スパイダーマン2』(2004年)より
原題『Spider-Man 2』
問題
メイ・パーカー(ローズマリー・ハリス)
Even though sometimes we have to be steady and give up the thing __ we want the most.
字幕:ときには毅然として大事な物を あきらめることもある
Even our dreams.
字幕:夢さえも
__に入るのはどれでしょう?
①whom
②that
映画のシーン
映画:スパイダーマン2
シーン:ピーターがスパイダーマンを続けることに迷いが生じ、ちょうど辞めてしまっていた頃、メイおばさんのもとを訪れた際に『皆にはヒーローが必要だ』ということを話されます。このメイおばさんの言葉もあって、ピーターはこの後スパイダーマンとして復活を遂げます。
答え
正解は②thatです!
メイ・パーカー(ローズマリー・ハリス)
Even though sometimes we have to be steady and give up the thing (that) we want the most.
字幕:ときには毅然として大事な物を あきらめることもある
詳しい英語の解説
・関係代名詞節(目的格):(that) we want the most
意味:私たちが最も欲しい
先行詞である『the thing』を関係代名詞節『(that) we want the most』が修飾しています。
the thing (that) we want the most
私たちが最も欲しいもの
主節の英文と関係代名詞節の英文に分けると以下のようになります。
主節
we have to be steady and give up the thing.
私たちは揺るぎなく 物事をあきらめなければならない
関係代名詞節
we want it the most.
私たちはそれが最も欲しい
・関係代名詞:that
関係代名詞の目的格では、先行詞が人の場合はwhom、先行詞が物の場合はwhichを使います。そして、thatはそのどちらにも使うことができます。
今回のセリフでは『the thing』という物が先行詞のため、whichまたはthatとなります。
また、この関係代名詞の目的格のthatは省略することができます。会話などでは省略されることが多く、セリフでも省略されています。
この『ときには毅然として大事な物を あきらめることもある』は、後にピーターがドクオクを説得する際にも言っています。この言葉を聞いたドクオクはアームの支配を振り切り、正気を取り戻します。
ピーター・パーカー / スパイダーマン(トビー・マグワイア)
Sometimes, to do what’s right, we have to be steady and give up the thing (that) we want the most.
字幕:ときに正義のためには 毅然として大事な物もあきらめないと
Even our dreams.
字幕:たとえ夢でさえ
『to do what’s right』『正義のためには(正しいことをするために)』という一言が付け加えられていますが、メイおばさんに言われた言葉になっていますね。
最後に
今回はここまでです。ピーターの中でメイおばさんのこの言葉が強く残っており、ヒーローとして生きていくために心に刻んでいるのでしょうね。
関係代名詞thatは人にも物にも使える便利なものですが、度々省略されるので会話などでは特に注意しましょう。
他の問題にも挑戦しよう!
他の『マーベル英語検定』の記事のリンクはこちら
Twitterでの元ツイートはこちら
メイおばさん
Even though sometimes we have to be steady and give up the thing __ we want the most.
ときには毅然として大事な物を あきらめることもある__に入るのは?
whom, that pic.twitter.com/Ta7rkRoO8K— マーベル映画×英語塾 (@Ironman_English) January 20, 2022
Twitterでタグ #マーベル英語検定 で日々問題を出題しています!
Twitterのアカウントはこちら
マーベル英語検定を日々更新しています。フォローよろしくお願いします!
過去の作品はこちら
前回の記事はこちら
DVD・BD:スパイダーマン2
https://www.sonypictures.com/
(参照2022/02/07)
コメントを書く