第750回.マーベル映画のセリフで『動名詞・不定詞』を解説
映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2021年)より
原題『Spider-Man: No Way Home』
問題
ウォン(ベネディクト・ウォン)
He’s very good at __ things.
字幕:彼は忘れる天才だ
訳 :彼は物事を忘れるのがすごく得意だ
__に入るのはどれでしょう?
①forget
②to forget
③forgetting
映画のシーン
映画:スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム
シーン:ミステリオに正体をバラされてしまったピーターが、ストレンジのもとに助けを求めに来たシーンです。
タイム・ストーンがもうないため助けることは難しいと言われ、ピーターは『今のことは忘れて』と言って帰ろうとします。それに便乗してウォンが『彼は忘れる天才だ』と皮肉を言うのですが、ストレンジはその言葉から『忘却の呪文』のことを思い出します。
答え
正解は③forgettingです!
ウォン
He’s very good at forgetting things.
字幕:彼は忘れる天才だ
訳 :彼は物事を忘れるのがすごく得意だ
詳しい英語の解説
動名詞:forgetting things
意味:物事を忘れること
動詞のing形を用いることで『~すること』という意味の名詞句を作ることができます。
動名詞は名詞句なので、主語や目的語に置くことができます。セリフでは前置詞atの目的語になっています。
He’s very good at forgetting things.
訳:彼は物事を忘れるのがすごく得意だ
動名詞と不定詞
動名詞と不定詞(名詞的用法)はどちらも『~すること』という意味の名詞句を作ります。基本的に使い方は同じで、書き換えることもできます。
しかし、特定の語の目的語になる場合は動名詞しかとれなかったり、不定詞しかとれなかったりします。
動名詞しか目的語にとれない場合
特定の動詞の目的語:enjoy, finish, stop など
前置詞の目的語
セリフでは前置詞atの目的語になっているため、動名詞しかとることができません。
不定詞に変えて『to forget things』にすることはできないので、注意しましょう。
He’s very good at forgetting things.
訳:彼は物事を忘れるのがすごく得意だ
不定詞しか目的語にとれない場合
単語・熟語の解説
動詞:forget
意味:~を忘れる
セリフでは動名詞として使われており、ing形になっています。forgetのing形は語尾の『-t』を重ねてforgettingとするので注意しましょう。
be good at
意味:~が得意だ、~が上手だ
中学英語では必須レベルの熟語ですね。atが前置詞なので目的語には名詞・代名詞・動名詞などをとります。
最後に
今回はここまでです。『忘れる天才(忘れるのが得意だ)』って言い方が、皮肉が効いていて面白いですよね。まさかこの言葉をきっかけに『忘却の呪文』を使うことになってしまうとは…
動名詞と不定詞の名詞的用法は基本的には同じように使えますが、動名詞・不定詞のどちらかしか目的語にとれない場合もあるので気を付けましょう。
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(参照2023/11/10)
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