第749回.マーベル映画のセリフで『前置詞』を解説
映画『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019年)より
原題『Spider-Man: Far From Home』
問題
フラッシュ・トンプソン(トニー・レヴォロリ)
You work for Spider-Man?
字幕:(スパイダーマンの)部下?
訳 :あなたはスパイダーマンに仕えてるの?
ハッピー・ホーガン(ジョン・ファヴロー)
I work __ Spider-Man, not for Spider-Man.
字幕:同僚だ 部下じゃない
訳 :私はスパイダーマンと働いてるんだ 仕えてるんじゃない
__に入るのはどれでしょう?
①at
②in
③for
④with
映画のシーン
映画:スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム
シーン:ミステリオに狙われているMJやネッドたちをハッピーが助けに来たシーンです。ハッピーは『スパイダーマンの仲間だ』と説明しますが、フラッシュに『スパイダーマンの部下なの?』と聞かれて、『部下じゃない!同僚だ!』と返します。部下扱いされてちょっと怒ってるのが、なんだかかわいいですね。
答え
正解は④withです!
ハッピー・ホーガン
I work with Spider-Man, not for Spider-Man.
字幕:同僚だ 部下じゃない
訳 :私はスパイダーマンと働いてるんだ 仕えてるんじゃない
詳しい英語の解説
work with
意味:~と一緒に働く
前置詞withは『~と一緒に』という付帯のイメージがあり、『work with』は『誰かと一緒に働く』といったニュアンスになります。
セリフでは『スパイダーマンと一緒に働く⇒スパイダーマンの同僚』と訳されていますね。
I work with Spider-Man.
訳:私はスパイダーマンと働いてるんだ(スパイダーマンの同僚だ)
work for
意味:~のために働く、~に勤めている、~に仕えている
前置詞forは『~ために』という方向・目的のイメージがあり、『work for』は『何かのために働く』といったニュアンスになります。
後に『会社・組織』などが置かれた場合は『会社のために働く⇒会社に勤めている』という感じになります。
後に『人・上司』などが置かれた場合は『その人のために働く⇒その人に仕えている』という感じになります。
セリフでは『スパイダーマンに仕える⇒スパイダーマンの部下』と訳されていますね。
You work for Spider-Man?
訳:あなたはスパイダーマンに仕えてるの?(スパイダーマンの部下なの)
work at
意味:~で働く
work in
意味:~で働く
これらはどちらも単純に『働いている場所』などを示しています。
atは主に『会社・組織・建物』など、inは主に『業界・部署』などが置かれます。
最後に
今回はここまでです。そんなこと言ってる場合じゃないのに、わざわざ『部下じゃない』と訂正するあたりがハッピーらしいですね。さすがにまだ学生のピーターの部下扱いは嫌だったんでしょうね。
動詞に伴う前置詞によって少しニュアンスが変わってきます。熟語・連語として全部覚えようとすると大変な数になってしまうので、前置詞のイメージからつかんでいきましょう。
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参照:スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム
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(参照2023/11/04)
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