第993回.マーベル映画のセリフで『SVO+不定詞』と『使役動詞+O+原形不定詞』を解説
映画『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014年)より
原題『Captain America: The Winter Soldier』
問題
ブロック・ラムロウ(フランク・グリロ)
I just __ you to know, Cap, this isn’t personal!
字幕:恨みじゃないぞ 任務だ!
訳 :分かってほしい キャップ これは個人的なことじゃない
__に入るのはどちらでしょう?
①want
②let
映画のシーン
映画:キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー
シーン:スティーブが本部でピアースと話した帰りにエレベーターでS.T.R.I.K.E.チーム(実はヒドラ)に襲撃されるシーンです。最後の1人になったラムロウが『個人的なことじゃないぞ』と言いながら、私怨混じりに襲いかかってきます。
答え
正解は①wantです!
ブロック・ラムロウ
I just want you to know, Cap, this isn’t personal!
字幕:恨みじゃないぞ 任務だ!
訳 :分かってほしい キャップ これは個人的なことじゃない
詳しい英語の解説
SVO+不定詞
want O to do
意味:Oに~してほしい
『want O to do(不定詞)』の形で『Oに~してほしい』という文を作れます。
今回のセリフでは『to know ~』とto不定詞が置かれているためこちらの使い方になります。
セリフを細かく分けると以下のようになります。※分かりやすくするために一部省略しています。
I want you to know (that) this isn’t personal!
訳:私はあなたにこれは個人的なことじゃないと分かってほしい
S(主語):I
V(動詞):want
O(目的語):you
to do(不定詞句):to know (that) this isn’t personal
『SVO+不定詞』の例
want以外にも『SVO+不定詞』の形で使える動詞があるので、一例を紹介します。
ask O to do:Oに~するように頼む
tell O to do:Oに~するように言う
allow O to do:Oが~することを許す
need O to do:Oに~してもらう必要がある
使役動詞+O+原形不定詞
let O do
意味:Oに~させる
letなどの使役動詞を使う場合は、目的語の後に不定詞(to do)ではなく原形不定詞(動詞の原形)を置きます。
それぞれの使役動詞には以下のようなニュアンスの違いがあります。
let O do:自由に~させる、~することを許可する
have O do:(当然のこととして)~させる、~してもらう
make O do:(強制的に)~させる
単語の解説
形容詞:personal
意味:個人的な、個人の
最後に
今回はここまでです。この『エレベーターでヒドラたちに囲まれる』というシーンが『エンドゲーム』でオマージュされているのが面白いですよね。エレベーターのシーンは以前記事でまとめたので、よければそちらもご覧ください。(Part1・Part2)
want, tellなどの動詞と使役動詞はどちらも『動詞+目的語+不定詞』の形をとりますが、不定詞の部分が『to do』なのか『原形不定詞』なのかで異なります。似ている表現なのでtoの有無に注意しましょう。
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(参照2024/09/23)
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