第759回.マーベル映画のセリフで『say, speak, talk, tell』の違いを解説
映画『スパイダーマン』(2002年)より
原題『Spider-Man』
問題
ノーマン・オズボーン / グリーン・ゴブリン(ウィレム・デフォー)
Don’t __ Harry.
字幕:ハリーには言うな
訳 :ハリーには伝えるな
__に入るのはどれでしょう?
①say
②speak
③talk
④tell
映画のシーン
映画:スパイダーマン
シーン:スパイダーマンVSグリーン・ゴブリンの決着がついたシーンです。自らのグライダーが突き刺さり致命傷になってしまったグリーン・ゴブリン。死の直前に正気のノーマンに戻ったのか、息子のことを思い『ハリーにはこのことを言わないでくれ』と言い残して息を引き取ります。
答え
正解は④tellです!
ノーマン・オズボーン / グリーン・ゴブリン
Don’t tell Harry.
字幕:ハリーには言うな
訳 :ハリーには伝えるな
詳しい英語の解説
動詞:tell
意味:~に話す、~に伝える
主に他動詞として使われ、目的語には『伝える人』などが置かれます。
また、第4文型(SVOO)の形をとることもでき、その場合は『tell+人+内容』の順で置かれます。
セリフでは『ハリーにこのことを伝えないでくれ』と言っており、目的語にはHarryという『伝える人』が置かれています。
Don’t tell Harry.
訳:ハリーには伝えるな
単語の解説
動詞:say
意味:~と言う、~と話す
主に他動詞として使われ、目的語には『言う内容』などが置かれます。
動詞:speak
意味:話す(自)、~を話す(他)
自動詞の場合は、この後に前置詞を置いて『speak to 人』『speak about 内容』のように使います。
他動詞の場合は、主に目的語に『English:英語』などの言語を置いて『言語を話す』という意味で使います。
動詞:talk
意味:話す、会話する
主に自動詞として使われ、この後に前置詞を置いて『talk to 人』『talk with 人』『talk about 内容』のように使います。
speakは『一方的に話す』というイメージ、talkは『2人以上で会話する』というイメージがあります。
命令文
肯定文:動詞の原形 ~ .
意味:~しなさい、~してください
否定文:don’t 動詞の原形 ~ .
意味:~するな、~してはいけない
命令文は主語が省略されて動詞の原形から文が始まります。否定文の場合は動詞の前にdon’tを置きます。
セリフでは否定文が使われいます。
Don’t tell Harry.
訳:ハリーには伝えるな
最後に
今回はここまでです。死に際に正気に戻って、父親らしく息子のことを考えているのがなんとも切ないですね。
『say, speak, talk, tell』は日本語にすると『言う・話す』という意味になりますが、英語ではそれぞれニュアンスや使い方が異なるので注意しましょう。
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(参照2023/11/21)
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