第731回.マーベル映画のセリフで『like, love, be fond of』の違いを解説
映画『アベンジャーズ』(2012年)より
原題『Marvel’s The Avengers』
問題
ロキ(トム・ヒドルストン)
I’m not overly __ of what follows.
字幕:雷の後が好きではない
訳 :私は(雷に)続くものが好きではない
__に入るのはどれでしょう?
①like
②love
③fond
映画のシーン
映画:アベンジャーズ
シーン:トニーたちが捕まえたロキをクインジェットで運んでいるシーンです。外で雷が鳴り始め、様子がおかしくなったロキにスティーブが『雷が怖いのか?』と尋ねます。ロキはソーが追いかけてきたことに気付いて、それを嫌がっていたのでしょう。
答え
正解は③fondです!
ロキ
I’m not overly fond of what follows.
字幕:雷の後が好きではない
訳 :私は(雷に)続くものが好きではない
詳しい英語の解説
動詞:like
意味:~が好きだ
動詞:love
意味:~が大好きだ
be fond of
意味:~が好きだ
『好きだ』という意味を表す英語というとlike, love, fondなどが思い浮かぶでしょう。
like, loveは一般動詞ですが、fondは形容詞なので基本的にbe動詞と合わせて『be fond of』の形で使うこととなります。
セリフでは『I’m=I am』とbe動詞が置かれているので、形容詞fondを続けて『be fond of』の形にしましょう。
I’m not overly fond of what follows.
訳:私は(雷に)続くものが好きではない
like, love, be fond ofの違い
like:一般的な好き、一時的な好き
love:大好き(度合いがlikeよりも上)
be fond of:継続的な好き(度合いがlikeよりも上)
likeは一時的に好きですが、『be fond of』は継続的な好きを表します。
ロキは否定文で『be fond of』を使ったので、ソーのことを『ずっと好きではない』という意味を込めていたのでしょう。
副詞:overly
意味:あまりにも、非常に
関係詞:what S V
意味:~すること、~するもの
関係詞whatは先行詞なしで使うことができます。what自身が先行詞+関係代名詞『the thing (that)』になっていると考えましょう。
セリフではwhat自体が主語(S)になっています。
I’m not overly fond of what follows.
訳:私は(雷に)続くものが好きではない
最後に
今回はここまでです。ロキがlikeではなく『be fond of』を使っているので、ソーのことをずっと好きじゃないと読み取れるのがおもしろいですね。
英語では似たような意味の言葉・表現がたくさんありますが、品詞の違いで使える場面が異なるので、各単語の品詞もしっかりと覚えておきましょう。
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(参照2023/10/03)
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