第1057回.マーベル映画のセリフで『get used to』を解説
映画『マイティ・ソー』(2011年)より
原題『Thor』
問題
ロキ(トム・ヒドルストン)
I never get used to __ him like this.
字幕:こんな姿を見るのは つらい
訳 :私はこんな姿の彼を見るのには慣れない
__に入るのはどちらでしょう?
①see
②seeing
映画のシーン
映画:マイティ・ソー
シーン:眠りについた父オーディンの姿を見守るロキとその母フリッガの会話です。このときのロキの言葉は本心なんでしょうかね?母には心を開いているように見えますが…
答え
正解は②seeingです!
ロキ
I never get used to seeing him like this.
字幕:こんな姿を見るのは つらい
訳 :私はこんな姿の彼を見るのには慣れない
詳しい英語の解説
be used to A
意味:Aに慣れている
get used to A
意味:Aに慣れる
『be used to A』は『慣れている』という状態を表し、『get used to A』は『慣れる』という変化を表します。
セリフでは『get used to A』が使われています。
Aには名詞が置かれます。Aの部分は前置詞toの目的語になるので名詞が置かれると意識しましょう。
名詞を置けるので、もちろん動名詞を置いて『get used to doing』とすることもできます。
セリフでは『get used to』の後に動名詞『seeing him like this:こんな姿の彼を見ること』が置かれています。
I never get used to seeing him like this.
訳:私はこんな姿の彼を見るのには慣れない
間違えやすい表現
used to do
意味:以前は~していた、以前は~だった
使われている語が似ているため間違えやすい表現に『used to do』があります。
こちらは『used to』が助動詞のため、この後には動詞の原形(do)が置かれます。
動名詞:seeing him like this
意味:こんな姿の彼を見ること
動詞のing形を用いて『~すること』という意味の動名詞を作れます。動名詞は名詞句となります。
動名詞は名詞句なので主語・目的語・補語に置けます。セリフでは前置詞toの目的語に置かれています。
I never get used to seeing him like this.
訳:私はこんな姿の彼を見るのには慣れない
最後に
今回はここまでです。『be used to A』『get used to A』と『used to do』は似ていて間違えやすいので気を付けましょう。この2つの表現について、以前まとめた記事があるのでよければそちらもご覧ください。(その1・その2)
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